―41―表１ 晩晴吟社・山田松斎関連年表 柏木如亭、江戸を離れ信州中野に居を定める。漢詩結社 晩晴吟社を開く。 如亭、中野草堂に賃居。晩春から初夏の頃、いったん江戸に戻り、６月再び信州へ赴く。８月、市河米庵、如亭の案内で木敷百年のもとに訪れる。 如亭、前年あるいはこの年の冬、百年と上越高田に遊ぶ。 如亭、秋、野沢温泉へ湯治に赴き、俳諧師杜入と知り合い、杜入とともに新潟に遊んで越年する。 如亭、九月末、一年ぶりに晩晴吟社へ戻る。 如亭、５月に江戸へ帰京（一か月）再び百年宅に寄寓。秋、大窪詩佛滞留数十日。『晩晴吟社詩』成る。 如亭、春に信州を去り、江戸に戻る。途中、諏訪湖に天龍道人（王虚庵）を訪ねる。12月、『聯珠詩格訳註』出版。『官刻 孝義録』刊「奇特者高井郡東江部村山田庄左衛門寛政５年褒美」記事。 舒亭から如亭に改号し、大晦日、髪をおろす。如亭、この年から翌年にかけ、雲室主宰の詩画会小不朽吟社に参加する。９月21日、如亭、百年へ手紙。百年の全快祝いと如亭近況を報告。 如亭、秋、信州遊歴に発ち、歳暮の頃江戸に戻る。百年宅に遊ぶ。藤弟来の死を悼み『哭藤来』作る。聖誕も集い百年宅で詩会。聖誕「送如亭先生江戸」 如亭、この年秋から翌年冬にかけ、画家勾田台嶺とともに信越一帯を遊歴し、台嶺に画法を学。12月、『傍訳標註 芥子円画伝』の序文を撰す。 如亭、秋、江戸への帰途、信州香桜村に木百年を訪い、折から滞在中の詩仏と釧雲泉に邂逅する。冬江戸に戻る。百年、８月中旬、江戸へ旅立つ。如亭不在のため詩佛の世話を受ける。松斎の母没（67歳） 『五山堂詩話』巻一刊行。晩晴吟社の記事が掲載され全国に知られる。松斎、貯穀令に庄左衛門200両献金。代官恩田氏より銀５枚与えられる。 聖誕、江戸へ旅立つ。 百年、８月妻の深井氏没、百年立ち会えず。如亭に墓碑の撰文を依頼。亀田鵬斎、６月佐久並木家に逗留。上田、善光寺を経、中野へ。９月、越後高田で病む。柏崎から出雲崎・燕に滞在。10月、新潟に着き越年。９月、鵬斎が山田家に滞在。『琴書楼記』を書す。 秋、如亭、桐生の佐羽淡斎らとともに箱根に遊ぶ。『五山堂詩話』巻四に百年と聖誕の記事が掲載される。 如亭、この頃、頼山陽、浦上春琴、小石元瑞、田能村竹田らと知り合う。鵬斎、越後からの帰路、山田家に再遊、松斎が琴を贈る。７月須坂の駒沢清泉宅にて「古琴記」を撰し、また「詠漱花池石亀」の詩をのこす。９月並木家において還暦を迎える。12月、帰宅。 『海内才子詩』成る。百年五首採録。聖誕・蘭腸は各一首。百年の江戸生活窮迫す。百年、桐生の佐羽淡斎編『惜花帖』に詩が収められる。 如亭、初冬、信州遊歴に出かける。別所温泉に遊び、また上田の弟柏木立人のもとなどに滞在する。冬、如亭編『宋詩清絶』刊行（如亭序の日付は文化８年１月11日）歳暮、信州から帰京する。『五山堂詩話』巻六に山岸蘭腸、山田太古（松斎）、須田子稷の詩が掲載される。 如亭、信州中野の山田松斎・高梨聖誕・山岸蘭腸らのもとに寓する。冬、一枚刷り「都下名流品題」が版行され、翌年にかけて江戸文人界に書画番付騒動起こる。 松斎、９月、養子千代吉（八代）に家業を譲り隠居。江戸に遊ぶ。 松斎妻没。江戸に再遊。 駒沢清泉（1736〜1818）３月に歿。享年83歳。 初春、如亭・台嶺共編の『傍訳標註 芥子園画伝』、築山楽山、服部竹塢の増訂によって刊行。百年、７月11日京都木屋町の借座敷に没す。57歳。東山長楽寺に仮埋葬される。刊行年不明『如亭山人遺稿』三巻、一巻末に「門人木壽百年校字」とある。松斎、居を別宅に移す。 ６月、江戸日暮里養福寺に「柏山人碑」建つ。如亭編『海内才子詩』刊行。「柏山人碑」建碑は、如亭の弟、上田の医者、柏木立人（号を正亭）が中心となり、高梨聖誕や浦上春琴らと相談の後募金を募った。 百年、江戸での大志成らず、客死。53歳。 聖誕没。49歳 。山岸蘭腸、一茶に傾倒。以後、一茶は山岸家に頻繁に出入りする。松斎が亀田鵬斎著『黍稷稲梁弁』を復刻する。（和泉屋庄二郎） 松斎、孫を同道し、江戸へ。鵬斎72歳を祝う。松斎が亀田鵬斎著『国字攷』を出版。４月、柳橋万八楼で七二歳の寿宴がひらかれる。 小林一茶、松斎の茶会に出莚。小林一茶、門弟の西島禾堂に市河米庵の書を依頼。 松斎著『懐風草』刊。小林一茶の高弟、西原文虎、松斎に考経を聞く。 畔上聖誕遺稿集『紅葉遺詩』（書肆和泉屋庄二郎）刊。松斎著『国字攷補遺』、『大和仮名考』刊。亀田鵬斎没。 『信上当時諸家人名録』に「学者・詩書 松斎」と記される。 『経典穀名考』（文政10年校刊）と明の徐光啓著『農政全書』穀部の合刻成る（三都書林須原屋茂兵衛・京都勝村治右衛門・大坂秋田屋太右衛門）『譬稲性辨』刊。松斎門人篠田惟賢『付録補遺外伝』。 松斎著『講余贅言』刊。松斎伊勢、京都へ。頼山陽に自著『経典穀名考』の序文を依頼する。頼山陽、『経典穀名考』序文をよせる。 事 項 西暦 和暦 1795寛政７ 1796寛政８ 1797寛政９ 1798寛政10 1799寛政11 1800寛政12 1801寛政13／ 享和元 1802享和２ 1804享和４／ 文化元 1805文化２ 1806文化３ 1807文化４ 1808文化５ 1809文化６ 1810文化７ 1811文化８ 1812文化９ 1813文化10 1815文化12 1816文化13 1817文化14 1818文化15／ 文政元 1819文政２ 1820文政３ 1821文政４ 1822文政５ 1823文政６ 1824文政７ 1825文政８ 1826文政９ 1827文政10 1828文政11 1829文政12
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