―43―表３ 『宝善堂記行』旅程（文政６年（1823）３月〜５月） 月 日 ３月26日 ３月27日 ３月28日 ３月29日 ３月30日 ４月１日 ４月２日 ４月３日 ４月４日 ４月５日 ４月６日 ４月７日 ４月８日 ４月９日 ４月10日 ４月11日 ４月12日 ４月13日 ４月14日 ４月15日 ４月16日 ４月17日 ４月18日 ４月19日 ４月20日 ４月21日 ４月22日 ４月23日 ４月24日 ４月25日 ４月26日 ４月27日 ４月28日 ４月29日 ５月１日 ５月２日 ５月３日 ５月４日 ５月５日 ５月６日 ５月７日 ５月８日 ５月９日 ５月10日 ５月11日 ５月12日 浅野へ立ち寄り、三才進左衛門へ訪ねる。（留守） 善光寺須田氏泊まり。 後町喜兵衛へ立ち寄る。矢代脇本陣柿崎源右衛門泊まり。 中ノ条瀬左衛門（塚田）へよる。 上田海野町綿屋善十郎泊まり、廉夫に会い色々物語する。 追分万屋に泊まる。 熊野権現に参る。坂本中村屋仲右衛門（泊まり）雨一郎（孫）腹痛にてこたつにあてる。 倉ケ野脇本陣須賀忠兵衛に泊まる。 熊谷石川藤四郎（倉ケ野から指図の所）御大名泊まりあり、石川兵左衛門に泊 まる。 大宮宿泊まる。明日は江戸着と悦ぶ。 七ツ前、金杉へ着 ［壱円 敬賀］ 休み 会、着帳入る［百疋 万八へ祝儀］ 雨一郎上野天神・明神へ参詣 謙介・本阿弥、勤斎・名越・玉池、如亭 碑奉加。材木丁泊まり。 かいもの。金杉へ帰る。［勤斎 壱分と菓子・一円 於玉池・一円 如亭碑 奉加］ 花川戸伴蔵子へ行く。 帰り 本阿弥、ふや町清水浜臣へ立ちより、天神女坂入 歯師へより歯を頼む。台嶺尋ね喜四郎頼みを届ける。［百疋 清水浜臣・壱分 台嶺是ハ預］ 紙屋庄八、薫窓尋ねる。勤斎へ表具頼む。 謙介へより、上野御山参詣。入歯。陶斎（野呂）へ寄り相談 （鵬斎著『国字攷』序版下筆耕）。［百疋 野ろ省吾］ お玉池「北遊記行」受納。江戸橋はい原、須原や封本頼、硯、米庵筆や 王子稲荷の市太郎えひや帰り也、あすか山通り。 市太郎同道、万やへ寄る。宇吉菓子見廻り、たばこ誂える。葺屋町茶屋ふじやにて、村出の人一同と歌舞伎市村座芝居見物。［壱両壱分 芝居 ふしや・壱分 花 茶や］ 浜臣「茶話」書入受取。女坂石野宗寿にて歯入れ 浅草参詣、新吾へ寄り、和泉やへ寄り帰る。 休み 隅田川、向島、亀戸天神、五百羅漢、本所など見物 休み 雨一郎深川へ行く 市太郎参る。陶斎（野呂）、お玉池（大窪詩仏）。圭斎（大西）に「茶話」序依 頼五山（菊地）への伝言を頼む。西の久保光明寺（雲室上人）へ寄る。［壱分 光明寺］ 朝帰り。買い物 抱一（酒井）様行き［百疋 廿四日 抱一様・］ 浜口謙介へ寄り、浜臣、中丁本阿弥。勤斎（益田）、台嶺画手本請取、お玉池、惠斎、日本橋須原へより手間取。五山留主、材木町へ泊まる。［一片 其一・百疋 勤斎 印判・ 百疋鍬形惠斎・弐百疋 五山堂・百疋 山本清渓］ 山本清渓（正臣）へ行、五山へ行、堀津［壱両弐匁］・越川・藤本［弐分弐朱 盃洗銘々盆］・須原・丸彦きぬ［壱分 丸彦ゑきぬ］・惠斎へ、万やへより、琴鍬形へ遣わし、上野へ帰り、謙介子頼み大猷院殿（家光）おたまや内々拝見。金杉へ帰る。［百疋 材木町塾（鵬斎の 息子綾瀬の塾）額］ 休み 北野天満、日の出稲荷参詣。表具柏木久蔵、新寺町和泉や庄次郎で買い物［キ ビショ・からかさ置き・浅草のり・茶壺］、観音参詣。伝四郎へよりせった買い［壱分弐朱］、横山丁加多屋盃だい買い弐朱］、薫窓へより刀買う［さっ習脇差弐朱］。一同万屋庄五郎へ参る。四日市誂えの印［弐朱］請取。黄昏にお玉池参る。万やに泊まり、国へ贈り物改める。 雨一郎とお玉池へ行き先日借り置いたものを遣わし、「茶話」の序頼む［壱両］鍬形へ行き琴弾、きぬ地（絵絹）頼む。江戸図申請。銅屋てらし買う［弐朱］。あたし橋陶斎へより頼みもの［壱両イロハ板下］。医学館薬品会 沓野 山梓山田松斎 。わら庄生花堂より、一同深川屋へ行き［弐朱］。中丁へ出［壱分 錦絵・壱分 手拭］、煙管誂え置き、名護やかみより買い［弐朱］。雲室上人出来。清渓跋出来。鍬形扇出来、琴持参。先生入歯出来。玄慶より送別の詩。伝四郎扇請取り。 松山寺静養庵［弐朱］出来。抱一様へ上がり扇申請。［弐百疋 須坂八右衛門殿御礼 絹 掛物看板・百疋 先生お祝にうなぎ千住より・三円 本阿弥へ渡す・百疋 万屋庄五郎へ礼］ 雨一郎千住行き、宇右衛門常古行き［壱分二朱］先生ふか［弐分 鵬斎酒ノ代 ・一片 塾留別］ 先生お休み。正（西か）念寺へ立ちのき、四ツ過ぎ出立。蕨泊まり。 義介・政兵衛送りに参り、茶・酒出し別れ。鴻巣泊まり。 本庄宿泊 夕立にあい、高崎松やにて泊まり。晩に堀祥介参られ土産。 妙義山へ回り坂本泊まり。 岩村田亀や泊まり。 野沢へ行く。芝池殿・七左衛門殿へ尋ね留主 。 岩村田亀や泊まり。 布引観音回る、誠に信州の絶景。上田綿や善十郎泊まり。 中ノ条瀬左衛門へより土産額、金比羅参りにて留主。矢代脇本陣柿崎源左衛門泊まり、茶屋で茶・酒肴出し書きもの頼まれる。松代、河田、福島まで雨大降り。大島根岸・六川 陣やへより七ツ過ぎ帰宅。 記事内容 ［ ］内には関係する「金出入」内容を記載
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