鹿島美術研究 年報第23号別冊(2006)
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■「幸ひロートの作品が隣に並べてあるから兩者を比較して見たら面白いだらう」(坂崎坦)といった文章から、作品の並置が両者の比較を誘っている様子がうかがえる。坂崎坦「二科展覽會所感」『アトリエ』1−8、1924年10月、38頁。■石井柏亭「二科會の諸作」『アトリエ』1−8、1924年10月、26頁。■萬鉄五郎「二科會評」『中央美術』10−10、1924年10月、26〜27頁遠山五郎「初めて見る二科の感想と作品の印象」『中央美術』10−10、1924年10月、40頁中川一政「二科會所感」『アトリエ』1−8、1924年10月、32頁。例えば、第12回展の展評で「この人は書籍の重さに壓しつぶされて壓死をとげる人かと思つて居た。處がどうであろう。今年のものを見ればロートより出でゝロートより青い」と記した萬、、を評価していると言えるだろう。萬「二科會鑑賞記」、84鉄五郎は、ロートの影響からの離脱頁。―144― 牧野虎雄「二科選評」『美之國』2−10、1926年10月、77頁。■村山知義「アクシヨンの諸君に苦言を呈する」『みずゑ』No.232、1924年6月、29頁。 黒田重太郎「新古典派と現代繪畫の自然主義的傾向(第1回)」『中央美術』10−11、1924年11■「新古典派と現代繪畫の自然主義的傾向」の第2回連載において、黒田はロートの紹介に多く月、3〜4頁。の紙面を割いている。『中央美術』10−12、1924年12月、21〜33頁。

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