鹿島美術研究 年報第23号別冊(2006)
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b)No.724−3、724.−1;c)No.724−4;―167―a)No.724−2;Christiane Roger氏で、日本からは福島辰夫氏らが日本写真協会を通じて参加していCamera Pictorialists of Japan(CPJ)提供作品 427点クションの彼らの作品は出品されていない。同日本コレクションについて十分な情報がなかった可能性がある。いずれにせよこの時に行われた調査が、初めての本格的なSFP日本写真コレクション調査であり、現在更新されつつあるリストの基盤となっている。担当者はる。ところが日本ではこの展覧会がほとんど話題にならず、カタログも作成されなかったため、同コレクションについての情報は依然、限られたままにとどまった。もうひとつの出品機会は、2000年にアメリカのヒューストン美術館を皮切りに巡回した「日本の写真」展であった。木村伊兵衛の代表作をはじめ、コレクションNO724−2にあたる(後述)戦後作品から4点が選ばれ展示された。前年に来仏した同展キュレーター、アン・タッカーの調査に際し、SFP日本コレクションの見直しが始まり、リストが新たに改定されつつある。その時、直接の実務担当者を務めた研究者、グザビエ・マルテル氏から整備途上にあるリストの提供を受け、氏の立会いと教示を得ながら、今回の私の調査を行うことができた。マルテル氏に感謝する次第である。3 SFP日本コレクション概観日本人作品について、SFPでは整理番号に724を与えている。それらは以下の3つの分類に大別できる。「日本の写真展」(1959−60年)出品作品 194点 作家名・作品名などの情報の全くない作品 100点京都カメラクラブ・京都写真連盟 メンバー作品 200点さらに、作品提供時の作家住所が日本以外の国であっても、作家が日本人だとわかり、日本作品として今回調査することができたものがある。在住時の国番号が整理番号として与えてある。

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