鹿島美術研究 年報第23号別冊(2006)
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注時宗寺院の本尊の種類と件数を詳しく記した論文に、山田泰弘「時衆の本尊序説」(『佛教芸術』 安阿弥様三尺阿弥陀立像の着衣形式と分類などを詳細に論説したものに、山本勉「安阿弥様阿―242―て祀られてきたことに何か特別な意味があるのかも知れず、引き続き時宗本尊として歯吹き阿弥陀像には気を配っておく必要があろう。時宗成立期の本尊阿弥陀像については、まだ多くの未調査像をかかえており、その本質を把握する十分な材料が揃ったとはいえない。この度の調査研究により得られた内容はその一画を担うものといえる。今後とも研究の進展をはかる所存である。185,1989年)がある。弥陀如来立像の展開 −着衣形式を中心に−」(『佛教芸術』167,1986年)がある。※文中の時宗寺院の寺史等については、つぎの二書(時宗宗門公認)を参考にした。禰宜田修然『時宗の寺々』1980年,禰宜田修然・高野修『時宗寺院名所記』1994年。

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