鹿島美術研究 年報第23号別冊(2006)
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注11月22日〜11月26日開催 出品作家は、靉光の他、油彩画家・野村守夫(1904−1979)、日本画家の船田玉樹(1912−1991)、丸木位里(1901−1995)、彫刻家の中川為延(1904−1967)の五名。野村は、1927年の二科展初入選以来、連続して出品。1929年、1936年には広島、大阪でそれぞれ個展を開催するなど活発に制作活動を展開していた。玉樹は院展で、位里は青龍社、中川は帝展・文展などで活躍していた。■藝州美術協会リーフレット■藝州美術協会リーフレット■1935年11月9日〜11日、中国新聞社■「藝州美術協会同人座談會」『實現』1937年3月6頁■丸木位里『流々遍歴』岩波書店1988年35頁■船田玉樹『靉光』時の美術社 1965年74〜76頁注7・前掲書31頁丸木位里『靉光』(前掲)1965年74頁以下、佐伯卓造の略歴については、御遺族からの御教示、および御提供いただいた『アサヒグラフ』1969年3月28日号、『広島東ロータリークラブ会報』1987年1月号別冊と、薄田太郎『がんす横町』たくみ出版1973年4月による。以下、靉光との交友については、木谷徳三御遺族からの御教示による。廣隆群「藝州美術展−稀に見る良心的な仕事」『實現』第176号1936年12月2頁「靉光さんのことなど画家・主体美術協会会員寺田政明」『けんみん文化』第42号 1988年寺田政明「美私の一点靉光『自画像』」『信濃毎日新聞』1988年10月31日4月25日〜5月14日、東京府美術館5月28日〜6月7日、東京府美術館 清水刀根「独立を觀る」『アトリエ』1936年6月21頁■猪熊弦一郎「独立展合評」『アトリエ』1936年6月29頁 早川国彦「独立展合評」『みづゑ』1936年6月■『實現』第176号 1936年12月に〔図4〕が、藝州美術協会展リーフレットに〔図5〕が掲載されている。また、『實現』176号3頁には、「獨立展の作品は何れも」とあり、両作品の出品が確認できる。■『實現』第176号1936年12月3頁■廣隆群「藝州美術展−稀に見る良心的な仕事」(前掲)■船田玉樹『靉光』(前掲)丸木位里『流々遍歴』(前掲)。以下の丸木の発言も、同書による。川路柳虹「中展洋畫寸評」『中央美術』第36号1936年7月85頁『實現』第184号1937年8月23頁呉市立美術館長・倉橋清方氏により御提供いただいた廣島美術人協会の名簿による。同名簿は、―252―州美術協会の果たした役割に少なからぬものがあったことを指摘して、この小論を終えたい。

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