―480―図２ パリ滞在期の義松の動向（日記より抜粋【 】内の記事は、寄宿先の変遷を示す） 11月１日 アルベール、ドビエ（注４）方へ至リ細具所ノ油画数枚ヲ見シテ立帰ル 11月７日 ウエルサーヒユニ趣キ山本ノ宅ヲ訪フ倶ニ共ニ博物館（ルヒ十四世ナポリオン王宮〉 油絵ノ巨ナルヲ見 11月11日 画学校ニ至リ山本ト共ニ案内ヲ請テ室内ヲ一覧スル 12月23日 油画々工ウイリヘム氏（注５）之居宅へ至リ薄暮ニ及デ帰宿す ３月６日 画工Boulon氏（注７）之宅へドビーヘ氏ト共ニ至リ種々之画を見物して帰宿す ３月11日 始テボーナー（注８）ノ画覧校へ至ル ３月24日 人物家カロリスドーラン（注９）之家ヘ至リ同氏ニ対面シ氏之揮毫を数面見終リ十時頃ニ 帰宿セリ ４月13日 ミーユゼー、ルーブルニ到リ始メテデビンドノ油絵ヲ着手ス ６月23日 サロンの出品之額受取る（注10） ７月21日 米国人余カ画ク処之小油二面を千三百仏ヲ以テ買度約定を為す ８月26日 始テリクサンブルーヘ行スクリブチールノ細工場ノ油絵ヲ写シ掛ル 11月８日 サロン出品ノ大油画ニ始テ着手ス 12月６日 ３月11日 サロン出品の自画像落成す ４月25日 水絵具肖像出品許可之書状を受取（注11） ５月26日 始テテアトルアミユザ（《操芝居》註・筆者補記）ノ油画ニ取掛ル ８月10日 リクサンブールク之油画ローザボンノーロ初テ写掛ル米人之註文ニ而 ４月24日 ウルサヒユヘ到リミユゼーニ於テピール氏の大画ノ図ヲ写シ初ル ５月10日 西園氏ノ許ヘ至リ兼テ同氏ノ依頼ニテ裸体ノ婦人ヲ認置タルニ付… ７月12日 米人ベーヒン氏依頼ノ油画落成ス（パサージードラルマルーシー）日数廿八日間ヘルサヒ ユニ於テ認ムル 10月10日 La Robe de la poupéeノ油画ヲニヒスノ美術博会ヘ送ル 11月28日 リクサンブルーニテ米人ノ依頼ニヨリ写シ掛レリ（パルデカピテヌ） ２月27日 La Costumeノ画入本ヲ百四十法払方一ヶ月五法宛ナリ ６月13日 公使館ヘ相送ル図ハ老婦人並ニ少女（注12） 1880年 1881年 １月12日 景色を能する画人Hanoteau氏（注６）之細工所へ至リ種々之油画を見る 【1881.3.5 Hotel des Améicans 14, Rue de L’abbé-de-l’épée 日記】〔図３〕 【1881.5.14 Hotel de la Trinié 15 Rue de Clichy 日記】 【1881.7.14 リーブランシウ（Rue Blanche） 日記】 【1882.2.18 8 Rue Blanche Paris 明治15年２月18日付書簡】 1882年 ３月７日 午前八時半ボーナー氏之宅へ持参す博覧会出品之油画を 【1883.4.15 アブニウロルレアン（Avenue l’Orléans）からMirman氏の宅：モールージ（Mon Rouge）へ日記】 1883年 ４月21日 アムステルダムノ万国博覧会ヘ出品ノ爲水画拾七枚ヲ相セ内金百法ヲ受取 1884年 ３月18日 米国ブランドホルドヘ小形油画二枚出ス図ハ（パアルデユカビテズアンパンピエボー） 【1884.7.1 マオルージョリRue Dumont Chiéville （d’Urville）日記】 1885年 １月21日 此日ヨリ米人ビヒヌ氏ノ画ニ取掛ル Le Naufrage de maidus 【1885.4.14 19 Rue Vineuse 日記】 【1885.8.18-29 ホテルスカアルArgues６kip. S.E. de Diappe, Rouen 日記】 【1885.9.14 69. Avenue de Versailles 日記】 【1885.10.4? 93. rue de l’Assomption 日記】 【1885.10.9 プロプリエトル 日記】 【1885.11.14 5. Rue de Castallane 日記】 【1885.12.26 四階（同家rue de Castallane） 日記】 1886年 ２月14日 ルソカフ氏ノ水彩小画ノ工全ク終ル 【1886.6.26 Robinson, Restaurant Bernard方 日記】 【1886.9.2 Rue Bonaparte no.16 日記】〔図４、注13〕 【1886.12.4 Hotel St-Sulpice 日記】 Luxembourgニ於テベヒーズ氏之依頼ニ付Bertrand之画れたるVirginie海岸ニ横死之図写 掛る
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