注紙数の関係で全ての参考文献をあげることは叶わないため、善光寺式三尊に関する基礎文献と 東博像に関する基礎文献は以下の通り。■その他の法量は以下の通り。■その他の法量は以下の通り。■藤田定興「歴史資料館 福島県の善光寺式三尊像資料一」(『文化福島』95、1979年)―229―結びにかえて以上、あらたに確認された善光寺式阿弥陀の紹介と、その中でも特に光台寺像について重点的に検討を行った。これにより、光台寺像が東博像に先行する型であり、かつその中で現在唯一の三尊を完備する貴重な遺例であることが確認できた。問題は光台寺像をはじめとするこれら同系統の祖型となる像の存在であるが、本系統と見られる像がこれだけ遺存している以上、相当の影響力を持った像であったことは想像に難くない。これを確定することは極めて困難だが、本系統の像を有する寺院の多くが鎌倉街道近傍に位置することは非常に興味深い。あるいは鎌倉の有力寺院(新善光寺など)を想定することも可能かもしれない。いずれにせよ、論議を深めるためにはより多くの善光寺式の遺例が報告され、比較検討の俎上にのせることが必要となろう。筆者自身、今後も調査を続け研究の進展を図っていく所存である。して、以下に二論文のみをあげておく。小林剛「善光寺式如来像の研究」(『仏教美術』18、1931年。後に同氏『日本彫刻史研究』1947年、養徳社に収録)倉田文作「善光寺如来考」(『国華』866、1964年)ドナルド・F・マッカラム「東京国立博物館保管善光寺式阿弥陀三尊像について」(『MUSEUM』441、1987年)頭頂〜顎7.5面長3.1面幅3.1面奥4.3耳張3.9胸奥(正中)4.4胸奥(左)4.2肘張7.8裾張6.7足先開(外)5.2足先開(内)2.7中尊頭頂〜顎8.8面長5.0面幅5.0面奥6.8耳張6.4胸奥(正中)7.5腹奥 8.2肘張14.0袖張12.7裾張10.7足先開(外)7.1足先開(内)3.3地付厚0.5〜0.9左脇侍頭頂〜顎6.9面長3.5面幅3.3面奥4.2耳張4.2胸奥(正中)4.3腹奥4.5肘張9.6裾張6.6足先開(外)3.8足先開(内)1.5地付厚0.2〜0.8右脇侍頭頂〜顎6.9面長3.6面幅3.3面奥4.4耳張4.2胸奥(正中)4.6腹奥4.7肘張9.8裾張7.2足先開(外)4.1足先開(内)1.6地付厚0.2〜0.9
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