12―296―3103122136121765表4 観山日記にみられる三溪(三溪園)関係の記事 No.1 大正8 大正9 2 大正9 大正103 大正154 昭和2 5 昭和2 昭和3 6 昭和3 *網掛けは三溪園の記事中、三溪に直接関わらない事項。 村田徳治は三溪の執事。河田は、三溪園で美術品を担当し、後に美術商・中村好古堂の養子となった。 年 月 日 曜日 天気 晴 曇天 曇天 雨模様 曇天 1528242426191911金 123 4 27曇 19201113晴 雨後曇 5 26晴 29曇天 曇後雨 水 水 水 月 火 192011晴 曇 雨 雨 8 19219 巻末 3 30419264 1315271535 6 4 1213235 201927236227 318 21229 17717土 金 月 曇 晴 192710曇後晴 29土 曇小雨 304193814151日 水 日 火 日 土 日 日 曇 快晴 晴 雨 晴暖 晴 晴 晴 1 3 19284 19287 先生と三溪園へ行く 美術協会のための蔵品珍別 黒須氏来訪 来月四日観山会の人が来浜、三溪園へ来るとのこと 三溪園河田氏光琳筆虎図貸す 三の谷村田氏へ画帖と小奉書(犬ノ図)持参する 三溪園村田様来訪 奉書犬図の謝礼五拾円持参 浜松の清水陸秋と云へる者より封書にて山林を売り度き故原氏へ御世話を乞ふ、謝礼を一割五分すると云ふ、失礼な手紙なり 三の谷村田来催促 三溪園村田様宅画帖届く、図、鵜飼 午前九時頃法隆寺管長佐伯氏来訪 先生、下の先生と御三人にて三溪園へ御出掛けになる 正午頃下の下村に帰る 午前十時半頃千葉島田友春氏親子、尾川氏来訪 先日先生が千葉にて買求めし壷等持ち来る 昼食後三溪園へ案内す 三溪園河田氏、樋口氏の揮毫依頼の件に付来訪 三溪園の河田氏予て貸し置きし明治神宮御屏風写真二葉返却に来る 原富太郎氏へ父の今回院展出品画楠公(尺八絹本三幅対)の原色版持参す 河田氏(三溪園)来訪 三溪園より柿本寺及多武峯寺の軸二点を持参、しばらく貸与するとのこと 拾年八月中出来品 (中略) 楠公(原富太郎氏依頼品三幅対)院展出品画 極彩色着画 三溪園原さんに拝借の洋本を返却す 表門の櫻は三輪ばかり開いた、遠望す三溪園の櫻はいちじるしく色付いて来た 連日暖かかったが今日は少し寒い、それでも三溪園の櫻は愈々色付いて淡紅にさへ見へる、少し咲いたのであらう 午後先生のお供をして三溪園に行く、櫻花未だ盛りであった 夜羽田氏が来られて豊ちゃんと三人連れで三溪園を観に行った 来客、御親□の牧様御夫妻、三溪園へ御案内 三溪園の待春軒に戻られる藤田氏に会って、過日預けて居た二才太子像を受取って来た 山手警察署より呼出し、早川と原様御揃ひ、石段横の崖を危険でないよう直せとの申渡しあり 黒須廣吉氏来る、藤田青花氏来る。黒須氏は先生廿三才頃の御作品舞楽の図小点御持参、真蹟なり。藤田氏は先生の多都美御出品、老子の大幅御持参、尚明治大正名作展に附き御相談の為なり(原様の御使) 先生と三溪園に行く 三溪園から弱法師半双届いた 光村利藤氏より電話にて十日に原様に覗ひ度いが御都合如何と云って来た。夜藤田青花氏に会って御都合を聞いたが目下原様は京都御滞在の由 光村氏に電話で十日は原様は留守らしきにより御延ばしになる様に申上げた 壷二個待春軒の藤田氏に持参す 東京朝日新聞社より弱法師三色版に付色を見に来る 三溪園の原さんより電話にて弱法師修繕の御催促あり、廿五日には新聞社よりとりに来る由なり、早速修善にとりかかる 三溪園より弱法師をとりに来る 三溪園の西郷氏来る、伊勢山大師宮結婚式場の絵の依頼の為也 三溪園に行く 章氏と中庭、原富太郎様に参上、宋画を拝見す/徐煕 白桃小禽図/毛益 霊猫図(双幅)/李安忠 温め鳥/文陽かん 風雨墨竹(双幅)/未詳 柳小禽図 章氏、英時氏、原富太郎様へ古画拝見に行かれた 同じく両氏は原様へ古画拝見に行かれた 章、英時氏と中庭、先生の御供して三溪園に名画を拝見す/徐煕 白桃小禽/文與可 風竹/卒翁 布袋/信實 稚児文殊/同 後鳥羽院 以上 章氏、英時氏と中庭、三溪園に行く/藤原時代の作品/孔雀明王 一幅/ゑんま天 一幅/寝覚物語 一巻 を拝見す 村田徳治氏 橋本雅邦先生未亡人同息基氏及寺内新太郎氏来訪(中略)帰途自動車にて三溪園を御案内申上ぐ 神奈川県乳児保護協会より同会主催の原氏御所蔵の明治大正名作展の案内状及目録来る 中庭さんと共に横浜生糸検査所に原富太郎氏御所蔵の明治大正名作展を観る。洛北修学院村(御舟氏) 麦秋。機織(古径氏)など 渡貫尚君平田君来遊共に午後生糸検査所に原富太郎氏所蔵画展を観る 年始回礼先 原富太郎氏、村田徳治 村田徳治氏右襖絵を観に来らる 本夜兄と小生、原善一郎氏の処へ遊びに行く 三溪園の桜花満開にて人出黒蟻の如し、夜芸者の手踊にて素晴らしき賑かさなり 村田徳治氏来訪 村田徳治氏取消を希望申上げし扇面「夕月図」を持参下さる 美術院彫塑部の人々二十五名不動尊見学に来り。昼食後一同辞去、三溪園へ向ふ 記 事
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