鹿島美術研究 年報第24号別冊(2007)
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■源豊宗「信貴山縁起絵巻の南都的作風」『美学論究』第1編、関西学院大学文学部美学科研究「目六」で未修復である「真言八祖八福」と推測されるものが「雑事記」明応2年4月21日条で前掲注■。『大日本仏教全書』119、寺誌叢書3巻。『明恵上人神現伝記(春日明神託宣記)』天福元年(1233)成立。奈良国立博物館監修『社寺縁起絵』角川書店、1975年。竹坊については「奈良坊目拙解二」の「元林院町」解説、「謂南北通曰絵屋町(中略)当名元林院者興福寺別院也、其興廃末考、絵屋町者仏画師竹坊、(中略)往年春日絵所氏姓有累家、所謂芝・住吉・宅間・粟田口・吐田等也、」に現れる。森末義彰『中世の社寺と芸術』目黒書店、1950年。東京藝術大学蔵『住吉家伝来記録類』。「画所」の条にも次のようにある。 近世後期には春日絵所が4家に固定され、「株」として売買されていたことが指摘されている。福田道宏「近世後期「春日絵所」考―天保五年、原在照への「絵所」職株譲渡をめぐって―」『美術史研究』第39冊、早稲田大学美術史学会、2001年。■『続々群書類従』。 住吉家の鑑定書の控えを収録した「住吉家鑑定控」(東京藝術大学蔵)には、「住吉法眼慶恩」■前掲注■宮島1993年。■杉野愛「当麻寺本「当麻曼荼羅縁起絵」二幅の画面構成―当麻をめぐる信仰と本尊「当麻曼―405―図版出典一覧図1『奈良六大寺大観 興福寺一』岩波書店、1969年。図2『大和古寺大観 第二巻 当麻寺』岩波書店、1978年。1985年。前掲注■下原2007年。平田寛『絵仏師の時代〔史料篇〕』中央公論美術出版、1994年。室、1961年。修復されていることから、「目六」はこれ以前までの記録と考えられる。景山春樹「高山寺の春日、住吉明神像―栂尾の鎮守社とその遺宝―」『美術史』7号、1952年。笠井昌昭他訳注『訳注本朝画史』同朋舎出版、1985年。『本朝画史』ではこれに似た宅間澄賀と神影の俗伝が掲載されている。畑麗「東照宮縁起絵巻住吉派諸本の成立 附、住吉如慶法眼叙任考」『古美術』73号、1985年。榊原悟「住吉具慶研究ノート 延宝七年『元三大師縁起絵』制作をめぐって」『古美術』73号、(前略)又、有春日画所。或曰、南京宅間、住吉、民部、芝四法眼等皆為斯任。多為仏像。(後略)。に帰属される「春日鹿曼荼羅」などの仏画が10件記載される。「住吉家鑑定控 一〜三」『美術研究』38〜40号、1935年。荼羅」―」『美術史』158号、2005年。

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