康正３年（1462） ３月12日 延宝６年（1678） 寛政４年（1792）―406― 明治38年（1905) 明治38年（1905)表１ 住吉法眼関連事項・史料一覧（抄） ＊「住吉家鑑定控」は掲載していない。また、４期の画史・画伝類は紙面の都合上、一部のみ掲載した。【出典】〈割注〉（略・補足）筆者。 区分 ０期 １期 ２期 ３期 ４期 和暦（西暦） 建長６年（1254）画師住吉住人介法橋慶忍并子息聖衆丸【絵過去現在因果経奥書】 玄奘三蔵絵披見了、抑此絵ハ菩提山本願ノ御絵也、最初一乗院良円僧正ニ被進之処、後菩提山実尊僧正被申云、此絵ハ我宗ノ伝来ヲ明せり、又我宗ノ玄旨ヲハ専実尊ニ伝給、何ソ致此絵給良円哉、早就法流根本可給于実尊由依被訴申、召返良円之手実尊ニ伝給、仍円実僧正・尊信僧正・慈信僧正等、代々当門跡ノ重宝トシテ于今令相伝了、於法流者当門跡有子細、仍於門徒立者大乗院上首也、実尊以来儀分明也、此絵書手事或住吉法眼或大タクマノ法眼云々、両説ナリ、去享徳年中依勅定此絵大内ニ進上了、主上橘以量ヲ被召被仰云、此絵十二巻之内上六巻・下六巻筆師相替了、可拝見之由被仰出、誠令相違云々、是希代ノ仰也、以量ハ絵書也、然者彼絵所両人シテ書之歟、【大乗院寺社雑事記】 表 法相万タラ 一鋪 弥勒八祖十大論師等也住吉法眼筆云云 権大僧都寛尊進之同学也【本尊目六】 新表法 尺迦阿弥陀 二鋪 各住吉法眼筆正願院彼岸本尊也【本尊目六】 新表法 毘沙門天等四天 各住吉法眼筆正願院経蔵下陣 壁代也朽損之間加修復了【本尊目六】 太子伝撰集抄曰。春日住吉両神。明恵御対面ノ時。（中略）其時ノ両神影像写シ留シハ。栂尾ニ在之。筆者ハ住吉法眼ト申絵師也。【興福寺濫觴記 太子伝撰集抄】 寛永本「当麻曼荼羅縁起絵」制作【同奥書】 住吉家再興【住吉家旧記】 住吉大神社有絵所有以乎中世住吉法眼以丹青鳴于世数代相続其家絶矣粤法橋如慶出自土佐流欲継住吉法眼名跡望住吉社絵所懇情甚深依之咸其志授住吉称号宣其乃子々孫々永不失家業為神致丹青之 者證文如件 寛文三年五月日国治花押 法橋如慶老 内記殿【住吉家伝来記録類】 住吉法眼 不知姓名。善仏像人物兼能花草。画法比宅間則稍草。和州法隆寺有聖徳太子行状六幅。又当麻寺有中将姫縁起二幅。【本朝画史】 介法橋、不知姓名、摂州住吉人、記其画曰、建長六年。曾画仏像、介之子慶忍、忍之子某、皆世家業。【本朝画史】 松平定信の命により、住吉広行、柴野栗山ともに山城、大和、河内の寺社宝物調査を行う。 誓願寺 十一月十一日（中略）一同（宅間法眼澄賀）筆鹿曼荼羅一幅〈〔朱書〕住吉法眼ニ而もか有之哉と内記申候〉【寺社宝物展閲目録二 山城下】 法隆寺 十一月廿日 廿一日 廿二日（中略）一無各氏太子絵伝四幅〈〔朱書〕住吉法眼筆、太子行状六幅、法隆寺ニ有之候旨、狩野永納記置候得共、此絵伝者四幅ならでハ無之候へ者、永納記置候六幅之行状ニは無之哉、画法も巨勢有家抔ニ而も可有之哉、住吉法眼と者相見不申候旨、内記申候（故実等之儀は彼是難心得品も相見候）〉【寺社宝物展閲目録三 大和上】 般若寺 十二月四日 内記不参（中略）一住吉法眼筆真言八祖画像〈色紙形題字有之〉【寺社宝物展閲目録四 大和下】 この曼陀羅縁起は住吉法眼慶恩か筆なり。筆力顕然として疑ふへからす。まいて住吉家の古記に慶恩か曼陀羅縁起をえかきしことしるし有をや。抑慶恩は元暦建久のころ摂津国すみよしの絵所なり。されはこそ詞書せられし後京極殿下（藤原良経）と代もあひかなふへけれ。しかるに永真の証侍るはいかゝあらむ。よてこのことをあきらかにしらしめむかため、寛政五年十月九日左少将定信かいつけ侍るなり（花押・松平定信）【光明寺本「当麻曼荼羅縁起絵」付属添状】 ○住吉法眼慶恩 〈幼名聖衆丸、建仁頃〉摂州住吉画所、当麻曼荼羅縁起〈詞後京極殿〉、太子真向影〈天王寺什物〉、太子絵伝小図〈同前〉、春日〈鹿〉曼荼羅七幅〈栂尾明恵上人母堂病気為平癒命慶恩画七幅納諸山諸寺〉、灌頂之巻〈後白河法皇勅撰詞宸筆〉、平治物語〈詞家隆卿三巻〉、春日宮曼荼羅〈数内小幡有〉、法相宗秘事絵詞〈南都御門跡什物〉、地蔵縁起〈詞慈鎮和尚〉、住吉神影松鷲〈二幅〉、松鳥図、不動利益縁起〈詞光明峰寺殿、世尊寺伊経卿、同行能卿三筆〉、小柴垣草子絵詞【図画考】 介法橋、不知姓名、摂州住吉人、記其画曰建長六年、曾画仏像、介之子慶忍、忍之子某、皆世家業〈画史〉【増訂 古画備考】 住吉法眼慶恩、〈画史作慶忍〉、○春日曼荼羅、〈宮曼荼羅四幅、鹿曼荼羅三幅〉、已上七幅、右者明恵上人大病之時、春日社ニ祈念、致快気之後、時之絵師、住吉法眼慶恩ニ命、此曼荼羅七幅ヲ画シメ、奉納之、自是春日参詣之輩、此曼荼羅ヲ、画工ニ写シメ家宝トス、慶恩ヨリ始メテ春日ト称ス、其子孫其写ヲ画ク事ヲ、世々ニス、仍テ春日ト称号スルコト数代也、其後土佐ト称ス、当時伝来之分、慶恩筆宮曼荼羅、冷泉為村卿〈御取出シ絹地暗黒ノ由〉、同 小笠原右近将監、同 御旗本筒井家、此分七幅之内ナルベシ、同 此度江戸ヘ出申候、○住吉法眼、不知姓名、善仏像人物、兼能花卉、画法比宅間稍草、有法隆寺聖徳太子行状六幅、又当麻寺、中将姫縁起二幅〈画史〉○河内国天田寺に、絵草紙あり、絵は住吉法眼が筆なりと云伝ふ、色々のめづらしき、異病を書り、其草紙、近き世の人々、取りちらして、屏風障子などにはりけり、云々〈徒然草野槌〉○慶恩、住吉家ノ説ニ、凡古画ノ中ニ、慶恩程ノ巧手ハ、無之由被申、然共、住吉内記所持ノ、慶恩筆ノ、地蔵縁起巻物ヲ見レバ、各別ノ名画トモ不見、又此巻物モ、時代ワカク覚候由、〈戊辰九月廿二日友川話〉【増訂 古画備考】 住吉法眼永俊 好丹青、図絵琢磨之風格、仏像名人、于世謂住吉法眼、〈便覧〉按ニ、永俊ハ、慶恩ノコトナルベシ、或其代々ノ内カ、【増訂 古画備考】 延徳２年（1490）以降延徳２年（1490）以降延徳２年（1490）以降 天文年間（1532−54）寛永10年（1633）寛文２年（1662）寛文３年（1663）５月延宝６年（1678）寛政４年（1792） 寛政４年（1792）寛政４年（1792）寛政５年（1793）文化５年（1808）明治38年（1905)事 項
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