国際会議出席)日本美術史研究に関する国際大学院生会議(PWJAH)Ⅱ.「美術に関する国際交流援助」研究報告―517―1.2006年度援助College of Art、ロンドン大学アジア・アフリカ学院(SOAS)、チェコ・プラハのチャ期 間:2006年6月18日〜25日場 所:英国報 告 者:慶應義塾大学文学部 教授 河 合 正 朝今回、「Post-graduate Workshop on Japanese Art History(PWJAH)」の会議名で行われた「日本美術史に関する国際大学院生会議」は、第1回を昭和62年に日本(東京大学)で、第2回を昭和63年に米国(ロスアンゼルス・心遠館財団)で、第3回を平成2年に日本(上智大学)、第4回を平成4年に米国(コロンビア大学)で、第5回を平成8年に日本(学習院大学)で、第6回を平成10年に米国(プリンストン大学)で、第7回を平成14年に日本(慶応義塾大学)でと、過去7回、日米交互に開催された。この間、日本での開催にあたっては、貴財団から多大な援助を頂いた。また、当初日米の大学院間での大学院生の交流を目指していたが、第5回からは、米国のみならずヨーロッパ、アジア、オセアニア地区などの大学院からも参加者を募り、日本の大学院生とのより積極的な研究交流の場とすることに努めた。その結果、これまでの参加者のうちの大半は、日米英ほか、国内外の教育研究機関において、中堅、少壮の研究者として活躍するなど、大きな成果を上げているといえる。今回は、貴財団からの助成を受け、その開催地をはじめてヨーロッパに移し、セインズベリー日本藝術研究所を当番機関として、2006年6月18日から25日までの8日間にわたって開催された。会議への参加者は、ヨーロッパ大陸からは、英国のオックスフォード大学、Royalールズ大学、オランダのライデン大学、ドイツのハイデルベルク大学からあり、北米からは、米国のカリフォルニア大学バークレー校、コロンビア大学、ハーヴァード大学、カンザス大学、スタンフォード大学、ウィスコンシン大学マディソン校、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学から、日本からは、同志社大学、学習院大学、慶
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