敦煌莫高窟のように光背が壁画の場合、後世の補彩によって当初のアウトラインがわからなくなっていることが多い。しかも窟内が狭いために公開されている画像が正面から撮影されているものも少ない。本研究で数値を採取する際には正面から撮影した画像が不可欠であるため、比較検討から外さざるをえない作例が多いことをつけ加えておきたい。小杉一雄「裳懸座考」(『佛E藝術』5、1949年、41〜53頁)吉村怜『天人誕生図の研究東アジア仏教美術史論集』(東方書店、1999年)典拠とした文献は、『西大寺資財流記帳』(竹内理三編『寧楽遺文』宗教編(上)、東京堂出版、―156―1962年)
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