明代の石碑にある水月観音図（中国河南省少林寺）には岩座に坐す観音の足下に善財童子と別『大倉集古館蔵 探幽縮図』（財）大倉文化財団、1981年「雪舟への旅」展図録 山口県立美術館、2006年「中国憧憬」展図録 町田市立国際版画美術 三十三観音図のその他の作例として愛知長興寺に応永29年（1422）の年記を持つ三十三観音図が伝来しており、三十三の白衣観音を集めた三十三観音像の藍本に近いのではないかと指摘されている。五十嵐公一「東福寺三十三観音像」『美術史論叢』11、1995年■水月観音図に見られる人物の比定については、朴銀卿「大徳寺所蔵《水月観音図》の供養人物 『妙法蓮華経』展図録導論 台湾故宮博物院、1995年■２清瀧寺 白衣観音図―448―の童子、上空に韋駄天が配されている。建長寺本は箱書面に「観音三十二幅 啓書記筆 建長寺西来庵」と裏に箱を新調した元禄７年（1694）の年記がある。館、2007年群像に関する新解釈」『美術研究』391、2007年（箱表）「白衣觀音依石弄泉図 可翁畫」（箱裏）「可翁名良全称西海人南浦招明弟子嘉元建武比人」４正楽寺 白衣観音図 落款「金渓道人筆」５香川県個人（朱漆 箱裏書）「觀音像 明兆筆 讃州象頭山 金光院」付属品 狩野安信極「観音之図一幅／明兆真筆無／疑者也／法眼永眞／子陽月十一月」９光明寺 楊柳観音図賛「眼見色被色縛／耳聞聲被声礙／只者縛尚礙是／名観自在／道冲賛（印よめず）」箱書「貞亨四 丁卯暦／牧谿之観音表具寺進之施主 快山代／正月六日」寺伝では牧谿筆と伝えられていたことが分かる。また、快山は光明寺南之坊の住職を務めた人物で、箱書の貞亨４年（1687）は表具と箱を新調したときに記載されたものと考えられる。図版出典図３ 宝島寺白衣観音図 データ提供 倉敷市史編纂室図４ 正楽寺白衣観音図『備前市の文化財』1995年図５ 三恵寺白衣観音図 福島恒徳「三恵寺蔵白衣観音図―賛者怡雲をめぐって―」『山口県文化財』第20・21、1990年図６ 香川県個人白衣観音図『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成八年度』香川県教育委員会、1998年図７ 金刀比羅宮楊柳（瀧見）観音像『金刀比羅宮の名宝―絵画―』2004年図８ 極楽寺白衣観音図『日本の宋元仏画』至文堂、2001年図10長徳寺楊柳観音図、図11西山寺楊柳観音図『讃岐の仏教絵画』1984年
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