鹿島美術研究 年報第25号別冊(2008)
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“Morse says Karatsu.”−Constructing the History of Japanese Ceramics in the West−―474―Shinya MAEZAKI前崎信也 SOAS, University of LondonPrincess Akiko of MIKASA彬子女王 Oxford UniversityRemapping the History of Japanese Ceramics in the Meiji period会議への参加者は、ヨーロッパからは、英国のオックスフォード大学、ロンドン大学アジア・アフリカ学院(SOAS)、ドイツのハイデルベルク大学、イタリアのヴェネチア・カ・フォスカリ大学からあり、アメリカ合衆国からは、プリンストン大学、スタンフォード大学、カンザス大学、コロンビア大学、ウィスコンシン大学マディソン校から、日本からは、東北大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東京藝術大学、早稲田大学、学習院大学、慶應義塾大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、九州大学からあった。参加者数は、ヨーロッパ4名、アメリカ合衆国5名、日本12名の計21名である。研究発表では、「美術における対立と融合」という統一テーマのもと、仏教美術、中世・近世絵画、陶磁史、近現代美術といった幅広い分野にわたり、様々な美術史上の問題が採り上げられ、活発な議論のもと、大きな成果が得られた。また、作品調査においては、シアトル美術館、サンフランシスコ・アジア美術館、クラーク財団、心遠館財団、ロサンゼルスカウンティ美術館の惜しみない御協力の下、参加学生が研究上熟覧調査することを希望する優品の数々を、直接に調査研究する機会が与えられるなど、彼らにとって実践的な経験を積むとともに、研究者としての成長の上でも有益な働きをなすものとなった。この度のJAWSでは、河合正朝氏(慶応義塾大学名誉教授)、及び報告者がスーパーバイザーとして参加し、会議の運営が円滑に行われるよう適宜助言を与えた。また、会議の開催に当たっては、第9回JAWS実行委員会を組織し、参加学生の募集、及び応募者から提出された研究発表要旨の査読、それに基づいて学生の選抜を行い、並行して、JAWSを開催するにあたり、財政的な支援について関係機関に働きかけを行った。本会議の参加者及び発表題目は以下の通りである。明治日本陶磁史再構築への試み―地域間対立という視点―〈ヨーロッパ〉

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