鹿島美術研究 年報第25号別冊(2008)
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―481―② 日本美学および韓国美学の共通性と差違性influence on Modern Life” and its several issues〉と題する報告(邦題名「“韓国の伝統美“‘The Aesthetic’ in Traditional Korean Art and Its Influence on Modern Life” and its severalissues イミングであった。講演に先駆け、益田はラウデン教授とともに奈良県天理市の、天理大学附属図書館を訪問し、同館が所蔵する同時代のビザンティン・レクショナリーを調査した。これによって、メトロポリタン蔵写本の位置づけが確実になされることになった。新発見の写本は、メトロポリタン美術館が近く発行するモノグラフによって公表される契約となっており、日本における講演を活字化することは許されなかったが、訪日はラウデン教授の研究にとっても有意義な成果をもたらしたことを強調したい。期   間:2008年2月8日〜15日招致研究者:韓国、嶺南大学 教授    閔   周 植(Min Joo-sik)尚志大学 招聘教授  權   寧 弼(Kwon Young-pil)報 告 者:神戸女学院大学 教授  浜 下 昌 宏今回の国際交流援助によって、日韓美学研究会の創設以来の中心メンバーである權寧弼教授と閔周植教授とを本学、神戸女学院大学での第14回日韓美学研究会にお迎えすることが出来ました。お二人の貢献は、大会における教員・若手研究者・大学院生による研究報告へのコメントおよび質問、 美術館・博物館見学の際に学芸員との交流、そして■ご自身による大会における研究報告である。については、大会プログラムを本状に添付することで報告に代えさせていただく(財団注)。 については、大会期間中に鉄齋美術館、兵庫県立美術館、白鹿記念酒造博物館を訪問見学したが、案内してくれた学芸員に対する両名の熱心な質問によって他の参加者への良い刺激となり、充実した見学会になったことを記しておきたい。さらに■に関して、以下のように成果報告をする。權寧弼教授は2月9日に英語で〈“‘The Aesthetic’ in Traditional Korean Art and Its術の美とそれが現代に与える影響”と、この課題から発生した幾つかの問題点」)を行なった。同報告の英文要旨は次のとおりである。

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