― 255 ―⑸「はこえ」は、格袋ともよばれ、袍の後ろの腰に当たるところを調節するための袋状の折り込み部分。『玉葉』治承元年（1177）12月26日条、治承4年（1180）正月19日条、文治3年（1187）11月27日条⑹『台記』康治2年（1143）12月8日条、久安2年（1146）12月19日条⑺中村義雄前掲書、服藤早苗「平安王朝社会の袴着」服藤早苗・小嶋菜温子編『子どもとジェンダー 生育儀礼の歴史と文化』森話社、2003年、32〜77頁⑻服藤早苗「転換期における王権と元服―身分秩序の転換―」『家成立史の研究』、校倉書房、1991年、300〜322頁、同「童殿上の成立と変容」『平安王朝の子どもたち―王権と家・童―』吉川弘文館、2004年、82〜144頁⑼『小右記』寛仁2年（1018）12月6日条には、藤原経輔の元服に際して「平絹直衣・紫織物指貫・紅綾打衣一重・山吹色綾衣・紅三重袴」とあり、万寿2年（1025）11月25日条には、藤原■衣■■・茜染打衣一襲・紅梅燃木等綾褂・経通男の元服に際して「男子装束・前物等調送、〈織物直物三陪重袴等也〉」とある。⑽『玉葉』承安5年（1175）3月2日条⑾『玉葉』治承4年（1180）正月20日条、『玉蘂』承久2年（1220）11月5日条■无⑿『古事類苑』による。増補史料大成『山槐記』には「童親王直衣幾⒀拙論「平安時代の童の束帯―元服・読書始・童殿上を中心に―」『服飾美学』第45号、2007年、⒁河上繁樹『日本の美術339 公家の服飾』至文堂、1994年、72〜75頁、『京都御所ゆかりの名宝―甦る宮廷文化の美―』京都国立博物館、2009年、286〜287頁19〜36頁如此」とある。
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