鹿島美術研究 年報第27号別冊(2010)
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下1伏見院による三世正覚上人の帰依下2下3下4下5表1 「二尊院縁起絵巻」 内容一覧表図3 「酒伝童子絵巻」   下巻第4段   頼光図2 「二尊院縁起絵巻」   上巻第4段   熊谷直実図1 「二尊院縁起絵巻」   上巻第3段   片膝を立てる男性下6応仁の乱後、二尊院に草庵を結んだ廣明和尚の法徳により様々な奇瑞が起きた下7廣明によって本堂が修造され、その落慶供養が行われた下8廣明による本堂落慶から20年後、当代の住持が本堂を瓦葺にし、方丈・庫裏を建て、いまや― 266 ―巻・段上1承和年中(834−848)、二尊教院(二尊院)嵯峨天皇によって創建され、頻繁に臨幸があった上2法然が本院の中興となって三昧発得し、また普賢菩■の影向があり、これを描きとどめた上3「足引御影」の由来上4元久元年(1204)に法然が制した七箇条の起請上5歴代天皇による二尊院への帰依上6小野道風筆とされる■額をめぐる霊験譚伏見院より施入された皇慶阿闍梨の袈裟にまつわる霊験譚とその後日譚堂舎荒廃の後に弘導和尚が本院を再興、その際、瑞春院(足利義教室三条尹子)、普廣院(足利義教)、後花園院による帰依を受けたこと、さらに称名院(三条西実隆)、青蓮華院(三条実雅)の塔頭のあったこと慈尊の出現を待つばかりである内容

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