鹿島美術研究 年報第28号別冊(2011)
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⑺ 井澤英理子「又兵衛風の曽我物語図屏風の量産について」『日本美術史の杜』竹林舎、2008年⑻ 前掲注⑺井澤氏論文、289頁⑼ 前掲注⑺井澤氏論文、302頁⑽ 佐藤琴「東東洋筆「酒呑童子図屏風」について」『東北歴史博物館研究紀要』6、2005年⑾ 『当市朝比奈家室家所蔵品売立』(和歌山岡東館、大正7年4月15日入札)にも同作例が確認で⑿ 「酒伝童子枕言葉」近松全集刊行会編『近松全集6』岩波書店、1987年図9:『特別陳列 江戸時代上方絵画の底ぢから』奈良県立美術館編、2007年図10:『特別展 二人の法橋─赤穂が生んだ絵師・周得と文信』赤穂市立歴史博物館、1989年― 362 ―⑸ なお『明治42年京都帝室博物館 大和絵特別陳列目録』(京都帝室博物館、明治42年(1909)5月10日)の目次に「「土佐光起筆 源頼光大江山鬼賊退治図」六曲一双屏風、細辻伊兵衛氏所蔵」と記載が見える。同目録に該当図版はないが、両者は同一の作品を指すのではなかろうか。さらに秋山光夫氏は「酒顚童子繪巻考」(『塔影』12−5、塔影社、1936年)のなかで「細辻伊兵衛氏は土佐光信筆の屏風を蔵し」と記しており、これも同一の作品を指す可能性がある。⑹ 本説話の異界性については拙稿(「逸翁美術館所蔵「大江山絵詞」考─酒呑童子説話と土地の図版出典図1:『第二回祇園御霊会讃仰屏風祭』古裂会、2008年図4、5: 美濃部重克,美濃部智子『酒呑童子絵を読む まつろわぬものの時空』三弥井書店、記憶」『美術史』165、美術史学会、2008年)のなかで触れたことがある。きる。2009年

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