鹿島美術研究 年報第28号別冊(2011)
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⒅ 河田昌之「住吉如慶筆「伊勢物語絵巻」(東京国立博物館蔵)─近世伊勢物語絵に見る住吉如慶の創意─」山本登朗編『伊勢物語 享受の展開(伊勢物語 成立と享受2)』竹林舎、2010年― 394 ―⒆ 『秘蔵日本美術大観』第2巻、講談社、1992年。なお本書には現存九図のカラー図版が載る。⒇ この琴は定家本系『伊勢物語』以外の本文に記述がみられる。■ ただし、鉄心斎本やサントリー本に見られた武官の姿では描かれていない。■ これらの問題を扱った近年の成果としては、相澤正彦「宮廷和様屏風図様の継承過程について」(『鹿島美術研究』年報22号別冊、2005年)、同「大原御幸図の源流─宮廷和画図像の継承」(佐藤康宏編『講座日本美術史』3巻、東京大学出版会、2005年)他が挙げられる。■ これらの問題を考える上で、同じく正系のやまと絵様式に拠らない中尾家本は鉄心斎本系統の諸本と共有する要素を数多く具えており(前掲注⑾参照)、この系統の図様伝統を考える上で重要な位置を占めるものと思われる。挿図出典図1、3、7、9、16 『美術研究』399号、2010年図2、11 羽衣国際大学日本文化研究所編『伊勢物語絵巻絵本大成』角川学芸出版、2007年図17、18 『秘蔵日本美術大観』第2巻、講談社、1992年初期の伊勢物語絵制作」山本登朗編『伊勢物語 享受の展開(伊勢物語 成立と享受2)』竹林舎、2010年

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