1.2010年度援助― 595 ―⑴ 会議開催① 「日本の建築空間と庭園: 明治から20世紀初頭にかけての欧米におけるその受容と普及」期 間:2010年7月3日、4日場 所:日本、お茶の水女子大学比較日本学研究教育センター報 告 者:お茶の水女子大学 比較日本学研究教育センター 准教授 ロール・シュワルツ=アレナレス(Laure Schwartz-Arenales)お茶の水女子大学比較日本学教育研究センターが主催する第12回国際日本学シンポジウム第2セッション、「日本の建築空間と庭園─明治から20世紀初頭にかけての欧米におけるその受容と普及─」が2010年7月4日同大学にて行われた。前日には、羽入佐和子学長、古瀬奈津子比較日本学教育研究センター長、そしてフランス国立極東学院(EFEO)東京支部代表彌永信美氏が臨席して開催式が行われた。「女性リーダーを創出する国際拠点の形成」プログラムおよび本助成により実現したこのシンポジウムは、フランス国立極東学院の学術協力を得て、同学院との共同で開催され、教師、学生、建築家、庭師など、東京や地方からおよそ70人の聴衆が集まり、成功のうちに幕を閉じた。2010年6月24日付の朝日新聞夕刊には、今回の国際日本学シンポジウムの紹介記事が掲載されている。発表者5名、司会者3名の計8名を中心に繰り広げられた本シンポジウムは日本語を使用言語とし、以下のプログラムに沿って発表が行われた。京都大学、フランス国立極東学院、コレージュ・ド・フランス、ワシントン大学といった、日本や欧米の権威ある研究機関に所属する4名の日本人研究者(秋山光文、元岡展久、田路貴浩、内山尚子)と4名のフランス人研究者(ニコラ・フィエヴェ、ブノワ・ジャケ、ヨラ・グロアゲン、ロール・シュワルツ=アレナレス)、1名のアメリカ人研究者(ケン・オオシマ)が集まった本シンポジウムは、日本学、そして日欧の文化交流において重要な位置を占める問題についての考察を通じて、お茶の水女Ⅱ.「美術に関する国際交流援助」研究報告
元のページ ../index.html#607