鹿島美術研究 年報第29号別冊(2012)
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socio-econimica, RStPomp 3, 1989, 208 f.Ibid. 29.Ibid.Ibid. 30. ただし、ラレス、ゲニウスの壁画と共に神像が用いられていた唯一の例外としてフレエリッヒはカタログに収録されているL 96を挙げる。I.4, 6−10; VII. 1, 14; IX. 1−2.には、アエネイスが父の霊廟で供儀を行っていると蛇が現われる場面が描写されており、「(アエネイスは)蛇がこの場所の鎮守か、それとも父に仕える聖霊か、考えても決めかねた(Verg.Aen. v, 85−96)」と記されている。日本語訳に関しては、ウェルギリウス、岡道男、高橋宏幸訳、『アエネーイス』、京都大学学術出版、2001年、第5歌85−96を参照。さらに、ヘルクラネウムから発見された壁画(Schäfer 1996, L121)には、祭壇に巻き付いた蛇がその上に置いてある捧げ物に頭部を向けて表現されており、その右側には、genius huius loci montisと記されていた。 Schäfer 1996, 85. Fröhlich 1991, L5を参照。 Castiglione Morelli del Franco, V and Vitale, R., L’insula 8 della Regio I: un campione d’indagione Fröhlich 1991, 28. Petron. 29, 8; Suet. Aug. 7, 1; Suet. Dom. 17, 2. Fröhlich 1991, 30. Foss 1997, 202. Foss 1997, 217.― 245 ―

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