⑸ASMSC, op., cit. Anno 1832 tit. XII Culto. Rub.1.⑹P. Zampetti, Carlo Crivelli, Firenze: Nardini Editore, 1986, pp. 290−293; R. Lightbown, Carlo Crivelli,⑽L. Arrigoni, op. cit., p. 99.⑾Ibid., pp. 99−101.注⑴後述するように、《カメリーノのドゥォーモ祭壇画》〔図2〕に《磔刑図》〔図3〕を含めるかは、研究者の間で意見が分かれており、《磔刑図》を《カメリーノのドゥォーモ祭壇画》のチマーザとするザンペッティやライトボーンの説に従えば、カメリーノ由来の祭壇画は3点と考えられる。⑵1810年代のマルケ地方における美術品接収については、L. Arrigoni, “Acquisioni e Dispersioni（1811−1821） Dipinti delle chiese del Dipartimento del Metauro per la Galleria Reale di Brera a Milano”,L’Arte Conquistata : Spolizioni napoleoniche dalle chiese della legazione di Urbino e Pesaro, 2003, pp.99−104; C. Costanzi, Le Marche Disperse: Repertorio di opere d’arte dalle Marche al mondo, Milano:Silvana Editoriale, 2005.⑶1808年にマルケ地方はウルビーノやペーザロを含むメタウロ行政区、マチェラータやカメリーノを含むムソーネ行政区、アスコリ・ピチェーノやフェルモを含むトロント行政区に分割されている。⑷Archivio di Stato di Modena（以下ASMと記す）, Archivio private Boccolari, filza 9, mazzo 53. カルージも指摘したように、ボッコラーリ報告書の複写は、カメリーノ分館が保管するクローチェ同心会による《キリスト降架》返還交渉（1832年）の文書群に関連史料として収められている。Archivio di Stato di Macerata, Sezione di Camerino（以下ASMSCと記す）, Archivio comunaleCamerino, Anno 1832 tit. XII Culto. Rub. 1; S. Carusi, Su Alcune spoliazioni del nostro patrimonioartistico tra ‘700 e ‘800, “L’appennino Camerte” Anno LXXXII, n.2, 2002, p.5.New Haven & London: Yale University, 2004, pp. 419−435.⑺E. Daffra, “Un polittico dimezzato: la cona di Carlo Crivelli per la cattedrale di Camerino”, CarloCrivelli alle Gallerie dell’Accademia, Un capolavoro ricomposto, Milano: Mondadori Electa, 2002, pp.11−19; E. Daffra, Crivelli e Brera, Milano: Mondadori Electa, 2009, pp. 202−211. なお、ダッフラはブレラ絵画館の修復記録から、パネル改変の可能性を指摘しているが、修復記録は公開されておらず、筆者はまだ絵画館の修復記録を確認できていない。ブレラ絵画館での作品記録の調査は今後の課題としたい。⑻P. Zampetti, op. cit., p. 280.⑼祭壇画パネルは報告書の翌日、一旦マテーリカへ輸送された。添付されたマテーリカへの輸送に関する費用の明細書には、梱包材料や画枠、輸送費は計上されているが、分解に関する経費は見られない。置状況に関する記録の少なさから、再構成が非常に困難である。今回取り上げた史料により得られた各パネルの情報をもとに、今後は、接収されるまでの祭壇画の記録や、美術館でのパネル修復記録の調査を続けることで、諸説あるカメリーノ由来の祭壇画の原状再構成案を検討していく予定である。― 423 ―
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