表。○身の回りにある文化的基盤、個人工房の物質性を証明する作品展示考察○大学の役割と意義、白化粧と色化粧、アメリカと中国を通じての作家活動アメリカ陶芸界は18世紀末にはアメリカの日常使用される食器としての工芸は終わり、その後、アメリカ陶芸は芸術的発想で発展し、アメリカ陶芸として特化されていく過程の発表があり、現代アメリカ陶芸の特異な発想法を共有できた。伝統陶芸と現代陶芸の兼ね合い、伝統技術、伝統的感覚をどのように生かしていくのか葛藤する現場があり、アメリカ陶芸の流れを端的に述べた発表であった。日本では今や工芸は絵画・彫刻・工芸として芸術分野で認知されている特殊な国であるといわれる。日本の登り窯・穴窯に関心を寄せた西欧・アメリカ陶芸作家が多く日本に住んでいる。日本に留学経験のある、3人の大学教授の発表があった。日本陶芸とアメリカ陶芸そして自分の立脚点など総合的に判断された、陶芸の成熟された認識の基であり、東洋と日本の互いの文化を研究された上で、レベルの高い内容で日本陶芸とアメリカ陶芸を融合させた発表であった。イギリス○ドローイングとマグダレン・オデュンドの壺が創造する線との関連性。○ガーナにおける成形および焼成技法の紹介。ガーナの女性陶芸家を育成する協力要請。○触れる芸術により生と作品との間の感覚を引き出す方法の探求。○釉薬の研究発表。①マンガンとケイ酸鉛をベースとした金色のラスター釉薬、②炭酸銅と炭化ケイ素(シリコン・カーバイド)の赤の調合と焼成方法の可能性研究。○「ザ・グローバル・アフリカ・プロジェクト」の陶芸、「アフリカ」の創造と広範囲な地理的にアフリカとのつながりが深くまたヨーロッパとの連携も強い影響を提示し、出品された作品の多様性と代表的作品を紹介。アフリカ陶芸の分析、アフリカに根差した現代陶芸の芸術的展開、造形論など発表があり、一方陶芸分野における化学的研究発表、ラスター金、辰砂釉の表現焼成研究、また触れる芸術運動の重要性と芸術活動の提案など多彩な分野での発表であることが窺えた。中国・日本○中国青磁の歴史的発展や中国陶磁全集編纂事業、大学教員、学生の作品紹介○書道と絵画と陶磁器、陶磁器と音楽、大学院教育、ドイツの奨学金制度、現代陶芸― 508 ―
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