プされ、招待された。このリストには後に画家たちの名前も加えられている。招待客は、ドナルド・ジャッド、イサム・ノグチ、カール・アンドレ、ロバート・ラウシェンバーグ、ソル・ルイットなど。Alicia Legg to Betay Jones and Dorothy Miller, September 12, 1967（CUR, 841）⑹ Alfred Barr Papers（以下AHB、参照したのは主に12.Ⅱ.L）この他、本申請研究においては特に展覧会実施に関する資料のみを集めたMoMA Exhibition File: No. 841 “The Sculpture of Picasso”（以下CUR）も参照した。いずれもMoMA Archives蔵。なお、AHBおよびCUR両ファイル、フォルダには重複する文書も含まれている。バー以外の文書としては、1967年の展覧会担当キュレーターであったルネ・ダノンコートの関連文書René d'Harnoncourt Papers （IX.A.111−128, IXA 108−110, X.C.5.28−5.33）も参照した。これらは主にルネによる展示プランや出品作のスケッチが収められている。同文書については原本がMoMA Archive、一部のマイクロフィルムがArchives of American Artに収蔵されている。なお、それぞれの文書に個別に番号は振られていないため、本稿では文書の日付けと、文書が含まれるフォルダ番号を併記した。⑺ パリでの展覧会終了後にテート、その後MoMAへと巡回させたいという構想は、1965年1月にペンローズからバーに宛てられた手紙の中ですでに言及されている。これはテートギャラリーの改修工事が終わる1967年春を待っての実施であった。しかしこの時点でなおペンローズはピカソから両展覧会についての承諾は得ておらず、かろうじてカーンワイラーから協力を得られるよう内諾を得ただけであった。同じ手紙の中で、ペンローズは出品作のリストを整備し、展覧会の構成を明確にすればピカソも考えを明確にするだろうと述べ、バーにその作成を頼んでいる。January 8, 1965 （CUR 841）⑻ 1966年4月にモンロー・ウィラーがペンローズに宛てた手紙には、このころピカソがパリの回顧展（Hommage à Picasso）に、ムージャンの自邸に保管されている立体作品を貸し出すことをようやく承諾したと書かれている（パリ展の監修者ジャン・レイマリーからの情報）。開催までには既に半年を切っていた。しかしこの交渉は容易ではなかったようで、この手紙からもピカソが所蔵している立体作品を自邸から外へ出すことに抵抗を持っていたことが伺い知れる。Penrose to Monroe Wheeler, April 22: May, 13, 1965 （CUR, 841）⑼ Penrose to Monroe, September 28, 1966（AHB, 12.Ⅱ.L）⑽ Penrose to Barr, December 14, 1966（AHB, 12.Ⅱ.L）。この手紙をはじめとする文書の中で、ピカソにいくらの対価を支払うのかもまた交渉を進めるポイントであると、ペンローズは繰り返し述べている。ピカソとの交渉は主にペンローズが担当していたようであるが、全くの任せきりであったと言うわけはなく、バーらMoMAの担当者たちも遠くニューヨークから説得のためにピカソの元を何度か訪問した。1967年2月1日にはアリシア・レッグがピカソの元に滞在し、ピカソがはやくもロンドンとニューヨークの展示をキャンセルしたがっていること、非常に弱気になっていることを伝えている。Legg to Monroe, Barr, Febrary 1, 1967（AHB, 12.Ⅱ.L）⑾ この約1ヶ月前の1966年12月に、ピカソはまずテートギャラリーへの出品を承諾している。宛先不詳、December 12, 1966（AHB, 12.Ⅱ.L）⑿ 今回の調査で参照したフォルダには、国内の美術館にピカソの立体作品所蔵の有無を問い合わせる文書の雛形が多く残されている。この作業の担当はアリシア・レッグであった。⒀ 1965年という日付から鑑みて、これはMoMAでの展覧会のための貸し出しではないと考えられるが、具体的にどのような依頼であったのかは記録されていない。“Having had three serious disappointment in borrowing sculpture from Picasso I cannot help but be a little sceptical about our chance…” Barr to Penrose, January 14, 1965（CUR, 841）― 427 ―
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