⑼http://bibliotheque-numerique.bibliotheque-agglo-stomer.fr/⑽当該アトリエについては、西洋中世学会ホームページで案内済み:http://www.medievalstudies.France / Bibliothèque royale de Belgique, 2011。シンポジウム発表報告集は2013年に刊行予定。なお、フランス国立図書館のウェブサイトでは電子版の展覧会を鑑賞出来る:http://expositions.bnf.fr/flamands/jp/chateauvascoeuil.com/〔2013年1月22日〜2月2日〕1.研究会『周辺』(於:ブルターニュ西大学、ブルターニュ・ケルト研究所)ブルターニュ西大学のブルターニュ・ケルト研究所は2007年以来、歴史・文学を専門とする研究者を中心にブルターニュ史関連のセミナーを一年半に3回というペースで開催している。各研究会には主題に応じてフランスはもとよりイギリス、アイスランド、アメリカなどから研究者が招聘され、その成果は研究発表報告集にまとめられている(注1)。本報告者が当該セミナーに招聘されたのは、フランス国立パリ第十大学で学位を得た論文La signification et la fonction symbolique des livres d’Heure bretonsau XVe siècleが、今年から来年にかけて開催されるセミナーの主題『周辺』に合致したためである(注2)。研究会前夜には運営者と講演者を交えた夕食会に招かれ、各々の研究活動をはじめ、ブルターニュ関連の研究動向や中世史・中世文学の研究・教育の現状などの歓談となった。それらの内容は翌日の研究会で各講演者の紹介に活用され、本報告者の研究業績も、久留米大学の宮松浩憲教授の研究業績や、『ブルターニュにおける日本年』と題して昨年美術館・大学で開催された様々な行事など、ブルターニュ地方と日本との学術的な関係史を辿る中で紹介されるという細やかな配慮を賜った(注3)。本報告者の研究発表では、『ピエール二世の時祷書(フランス国立図書館ラテン語1159番)』と『マルグリット・ドルレアンの時祷書(フランス国立図書館ラテン語1156B番)』における写本注文主・所有主の世継ぎに関する祈願を、余白装飾を構成するモチーフの多角的な分析から明らかにした。博士準備課程論文以来、長く従事してきた余白装飾の考察も漸く成熟しつつあるためか、賛同・賞賛の辞を拝受する機会が徐々に増えてきており、研究の更なる発展に益々意欲を高めている。⑻展覧会の開催に伴い、シンポジウムTours 1500. Art et société à Tours au début de la Renaissanceをはじめとする関連イベントが多数開催された。展覧会カタログも刊行されている: Tours 1500 Capitale des arts, Somogy éditions d’art, Paris/ Musée des Beaux-Arts, Tours, 2012.⑾当該展覧会についてはヴァスクイユ城のホームページを参照のこと:http://www.― 583 ―
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