1.2012年度援助期 間:2012年8月16日〜26日(10日間)場 所:東京芸術大学 上野校、奈良古美術研究施設 ほか報 告 者:第10回JAWS実行委員会 東京藝術大学 美術学部 教授 佐 藤 道 信 東京藝術大学大学美術館 准教授 古 田 亮「日本美術史に関する国際大学院生会議」(JAWS)は、次世代を担う研究者の育成と、国際交流の促進を目的に、原則として博士課程に在籍する国内外の日本美術史研究者を集めて、研究発表や見学、特別観覧などを行うワークショップ形式の国際会議である。これまでに、第1回東京大学(1987年)、第2回ロサンゼルス・心遠館(1988年)、第3回上智大学(1990年)、第4回コロンビア大学(1992年)、第5回学習院大学(1996年)、第6回プリンストン大学(1998年)、第7回慶応義塾大学(2002年)、第8回イギリス・セインズベリー日本藝術研究所(2006年)、第9回シアトル美術館(神戸大学共同、2007年)と、25年にわたり、計9回開催されてきた。このたびの10回目にあたるJAWSは、平成24年(2012)8月、東京藝術大学を幹事校として開催された。参加者募集にあたっては、国外36、国内33、計69大学・機関に呼びかけたところ、37名の応募があり、幹事校の責任において28名の参加者を決定した。内訳は国外大学11名、国内大学17名、外国人11名、日本人17名、男性6名、女性22名となった。また、オブザーバーとして海外から3名の研究者を招聘した。今回は、記念すべき第10回ということで、初日(17日)に公開記念講演会を開催した。はじめに文化庁長官のスピーチがあり、続いてJAWSの生みの親ともいうべき辻惟雄氏の挨拶、そして東京藝術大学学長宮田亮平からの挨拶があった。講演会の講師は、第1回JAWSの参加者で学生幹事でもあった山下裕二氏と、第7回の参加者で現― 605 ―⑴会議開催①第10回日本美術史に関する国際大学院生会議(JAWS10)Ⅲ.「美術普及振興」研究報告
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