鹿島美術研究 年報第31号別冊(2014)
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⒁Belles Heures du Duc de Berry, Metropolitan Museum of Art, The Cloisters.⒂Porcher, 1945.⒃《美しき時禱書》「3月」(fol. 4)、「6月」(fol. 7)、「11月」(fol. 12)、「12月」(fol. 13)、「栄光の聖母」(fol. 29v)、「聖ゲオルギウスと竜」(fol. 167)、「聖マルタン」fol. 169、「死者のミサ」fol.221.■ とりわけシモンズは〈ブシコーの画家〉との図像的近親性を強調している。Simons, R. C., “Rohan workshop Book of Hours: Reassessing the models”, Gazatte des Beaux-Arts, CXL/1604, 2002, pp. 65−92. 他にMeiss, 1979, 30−33.■ 「わが主に賜った主の御言葉。「私の右の座に就くがよい。」」(詩篇110−1)に由来する図像であ⑹Heures de René dʼAnjou, Paris, BnF, lat. 1156A. 1435年頃。なおルネ・ダンジューの時禱書はもう一冊ある。Heures de René dʼAnjou, London, BL, Egerton ms. 1070. 《エジャートンの時禱書(HeuresEgerton)》と表記されることもあるこの写本は、1407年以前に〈ナルボンヌの画家〉に近い画家、1410年頃〈エジャートンの画家〉、〈マザリーヌの画家〉によって挿絵が施され、1442〜43年頃、バルテルミー・デックに帰される挿絵が加えられた。⑺Heures dʼIsabelle Stuart, Cambridge, Fitzwilliam Museum, ms. 62. 呼称にあるイザベラ・ステュアートは、ヨランドの死後ブルターニュ公フランソワ1世の2番目の妃となって、この写本の所有者となったとされる。ヴィルラ=プティは2010年の論稿において《ヨランド・ダンジューの時禱書》と表記している。⑻Heures à lʼusage de Paris, Lyon, Bibl. mun., ms. 5140.⑼Heures dʼAntoine de Buz, Cambridge Mss., Harvard College, Houghton Lib., Richardson ms. 42.⑽Delisle, L., “Livres dʼimages destines à lʼinstruction religieuse et aux exercices de pieté des laïques”,⑿Mâle, E., LʼArt religieux de la fin du Moyen Âge en France: etude sur lʼiconographie du moyen âge etsur ses source dʼinspiration, Paris, 1908:田中仁彦他訳『中世末期の図像学(上・下)』国書刊行会,2000年。⒄Meiss, 1974; Villela-Petit, 2010.⒅Très Riches Heures du Duc de Berry, Chantilly, Musée Condé, ms. 65.⒆Meiss, M., The Rohan Book of Hours, New York, 1973, Pl. 46, Pl. 53.⒇Villela-Petit, 2010, p. 21. ベリー公死後の《いとも豪華なる時禱書》の所在は明らかになっていないが、ブルゴーニュ公フィリップのためにランブール兄弟が手掛けるも未完成の《道徳聖書》(Paris, BnF, ms. fr. 166)はアンジュー宮廷にあった。この写本は後にルネ王のもとで〈ジュヴネルの画家〉、〈ジュネーヴのボッカチオの画家〉らによって完成される。■ Heures à lʼusage de Châlons, Châlons-en-Champagne, BM, ms. 22, fol. 130. 1420年頃。Très riches Rohan” und seine Werkstatt”, Städel-Jahrbuch, 7−8, 1932, pp. 1−61; Meiss, 1974; Exh. Cat., Paris, 2004; Exh. Cat., Angers, 2009; Villela-Petit, 2010.Histoire littéraire de la France, 31, 1893, pp. 252−253.― 499 ―⑾《ロアンの大時禱書》には、全頁大挿絵(11葉が現存)以外のすべてのフォリオに一場面ずつ道徳聖書の小挿絵(計469場面)が描かれている。⒀〈ジアックの画家〉がドイツ・ボヘミアに遡る図像に影響を受け、その伝統を継承していることは、ハイマンが同じ《トシュボーニュの祭壇画》の「磔刑」との近親性を例に挙げて強調している。Heimann, 1932.るためこのように呼ばれる。

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