― 31 ―Oil Painting; Part Ⅱ. Landscape from Nature. の本多錦吉郎による訳。⑹ 大場詩野子・小林俊介「高橋源吉と山寺」『平成24年度 文化財保存修復研究センター研究成果報告書』東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター、2013年、pp. 71-72。⑺ 同前、p. 72。⑻ 外山正一「日本絵画未来」『明治美術会報告』(以下MBと略)第五回、明治23年(1890)6月11日。『明治美術会報告 第一巻』(以下MBUⅠと略)ゆまに書房、1991年に採録。外山は思想画の一例として、鎌倉の老朽した源頼朝の墓石を画題に、日光に盛大に祀られる家康と対比的に先駆者頼朝の業績を偲ばせることを挙げている。⑼ 『金沢八景 歴史・景観・美術』神奈川県立金沢文庫、1993年を参照。⑽ 河田明久「高橋由一の「江戸の空」」『女子美術大学研究紀要』32号、2002年。⑾ もっとも、由一作品の画面の褐色化は、経年による顔料の変色やワニスの黄化も考慮すべきである。例えば《最上川舟行の図》では、画面左側の山林や右上の樹木の彩色に暗色化しやすいエメラルドグリーンが使用され、当初は現在よりも明るい色調だった可能性がある。しかし空や近景の岩肌の描写に使用されたグレーズ技法によって得られる艶と諧調は、現地の説明的な描写を離れ観者を幽玄の世界へいざなうものとなっている。《最上川舟行の図》の材質・技法については以下を参照。木島隆康・富山恵介・土屋裕子「東京国立博物館および東京藝術大学による油彩画の共同研究(二)─東京国立博物館蔵高橋由一筆《最上川舟行の図》、アントニオ・フォンタネージ筆《風景(不忍池)》の光学調査─」『MUSEUM』No. 635、東京国立博物館、2011年。⑿ 大場詩野子・小林俊介、前掲「高橋源吉と山寺」を参照。⒀ 大場詩野子、前掲「高橋源吉《大石田風景(仮題)》について」p. 13。⒁ H. Cortazzi (ed.), A British Artist in Meiji Japan. Sir Alfred East, RA, Brighton, 1991, p. 77.⒂ Ibid. Plate, “DAWN ON THE SACRED MOUNTAIN: The Fuji-San, half hidden in clouds.”⒃ MB第二回、明治22年(1889)11月27日、二~三頁。MBUⅠpp. 50-51に採録。⒄ MB第十二回、明治24年(1891)4月18日、十三~十五頁。『明治美術会報告 第三巻』(以下MBUⅢと略)ゆまに書房、1991年、pp. 15-17に採録。⒅ 同前、十三頁。MBUⅢp. 15に採録。⒆ 前掲MB第二回、十六頁。MBUⅠ p. 32に採録。⒇ 同前、十九頁。MBUⅠ p. 35に採録。� 前掲MB第十二回、十三~十四頁。MBUⅢ pp. 15-16に採録。� MB第十四回、明治24年(1891)9月11日。MBUⅢに採録。� 「英語ニグレート、スタイル[great style]或ハゼニアス[genius]又ハテスト(taste)ト云ヒ皆同一ノ意義ナリ而テ画術ノ貴重ナル所以ハ蓋シ此霊妙ナル心智ノ威力アルニ因ルノミ」(「礼氏絵事弁」[前掲『画学類纂』所収]、九三頁)。� 前掲MB第十四回、五十~五十一頁。MBUⅢ pp. 140-141に採録。� 「今此ノ二大家ヲ正シク計較スル時ハ拉揮列[ラファエロ]ハ趣味ト意思ニ富ミ安日洛[ミケランジェロ]ハ天才ト想像力ニ富ム」(前掲「礼氏絵事弁」二三八頁)。� 前掲MB第十四回、四十五~四十七頁。前掲MBUⅢ pp. 135-137に採録。� 小宮豊隆『明治文化史 第10巻』(原書房、1980年)や石井研堂『明治事物起源』(春陽堂、1944年)によれば“Taste”の意味での「趣味」の語の用例は同書続編第八(筆者が確認した明治九年版『勧善訓蒙』では後編第八)の趣味の項が最初である。
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