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― 607 ―報 告 者: 京都造形芸術大学 非常勤講師  羅  翠 恂“The Congress of the International Association of Buddhist Studies”は、1976年に設立された国際仏教学会(IABS:International Association of Buddhist Studies)が3年または4年に一度開催する国際学術会議であり、世界中から哲学、史学、美術史学、建築史学といった仏教学の諸分野に携わる研究者が、6日間にわたって発表を行い、議論を交わす。今回、8月18日から23日にかけてウィーン大学のDepartment of South Asian, Tibetan and Buddhist Studiesが主催した第17回会議では、400名を超える研究者が、35のパネルと25の部会(セクション)に分かれて発表を行った。発表の数が多く、内容も原始仏教から現代までと多岐に渡るためここで全てをあげることはできないが、プログラムの全容、および発表要旨は学会のウェブサイト、https://iabs2014.univie.ac.at/academic-program/で確認できる。報告者はこれらのうち、19日の午前中に行われた部会17“Guanyin Cult in East Asia”にて論文を発表した。パネル/部会は合わせて60にも登るため、連日同じ時間帯に並行して開催される。各パネル/部会の構成は議長が担当する。構成は、特定の主題について幅広い分野の研究者が様々な角度から論じるかたちが主流であり、美術史学分野の発表も一所にまとめられるのではなく、他分野の発表と並んでテーマ毎に各パネル/部会に組み込まれている。このような事情から、報告者は主に美術史関連の発表を中心に、様々なパネル/部会を行き来しながら聴講した。ここでは、学会日程に即して、報告者が発表した部会の概要を中心としながら、その他に聴講したパネル/部会や、各日程に行われた催しについても合わせて報告したい。8月18日この日は9:00から18:00にかけて学会受付が、また14:15から16:15にかけてウィーン大学本部校舎にて、開会式や基調講演が行われた。しかし、報告者は翌19日午前中に発表を控えていたため終日ホテルにて準備を進め、夕方に受付を済ませた上で18:00からの歓迎レセプションに出席した。歓迎レセプションは、青々とした芝生や樹木の美しい、本部校舎の中庭で行われた。ここで、報告者が発表する部会で議長をつとめる、テンプル大学助教のマーカス・ビンゲンハイマー博士と初めて対面し、同じパネルで発表を行うバージニア大学教授のドロシー・ウォン博士も交えて、発表当日の流れについて話し合った。8月19日9:00から12:30にかけては、部会17“Guanyin Cult in East Asia”に出席し、発表

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