「今から五年前(一九○五年)の十二月の或る日、米國に居る志賀の友人からThe Worlds Works と云ふ雜誌を志賀の所へ つて來た。其のなかにW.G.Fig-Geraldと云ふ人の書いたA Personal Study of Rodinと云ふ項があつた」⑿例えば明治40年(1907)11月の『方寸』(1巻6号)に掲載された「フレデリック・ハリソンと佛國の衰頽」という記事には、「氏は大胆にもロダン其人が衰頽の好適例であつて、矢張他の現代人のやうにそれを教へそれを勧めて居ると曰ふ」としているが、ロダンに関する説明がなく、ロダンが自明のことのようにされている。― 139 ―― 139 ―
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