⑿河合正朝解説「釈迦如来図」『英一蝶展 風俗画に独自の画境を開拓した元禄自由人の世界』図録、板橋区立美術館、昭和59年(1984)。⒀坂輪宣敬「英一蝶筆釈迦如来図(承教寺蔵)小考」『法華経の受容と展開 法華経研究12』、平楽寺書店、平成5年(1993)及び前掲注⑴奥健夫書。⒁本作には狩野栄信による極書が付随している。また本作を承教寺に納入した個人の旧所有者は静岡市の古美術商から入手したという。前掲注⑿坂輪論文参照。昭和63年(1988)に港区指定文化財となった。⒂前掲注⑿坂輪論文参照。⒃解説「五台山清凉寺式釈迦如来像」『テーマ展「佛教版画」』図録、神奈川県立金沢文庫、平成5年(1993)参照。⒄清凉寺過去帳に第11世として「錬譽堯雲上人」と記載されるという。清凉寺鵜飼光暁師のご教示による。⒅足立区保木間地域では、文政元年(1818)に流行った疫病をおさめるために大般若経を転読する大般若会が始められたと伝えられており、文久2年(1862)に西保木間の個人宅に大般若経六〇〇巻を保管する経蔵が建立されたといわれる。この経蔵に大般若経とともに釈迦三尊像が安置されていた。なお、釈迦像の光背に「釈迦三尊修復/当寺十八世隨誉代」とあり、経蔵以前は恐らく周辺の寺院で祀られていたとみられる。前掲注⑼展覧会図録参照。― 220 ―― 220 ―
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