pp. 1-18。pp. 68-84。 宮治昭『インド仏教美術史論』中央公論美術出版、2010年、pp. 132-152。 栗田功『ガンダーラ美術I 改訂増補版 仏伝』二玄社、2003年、図版280など。 ガンダーラにも同様に右手で法輪に触れる「初転法輪」図が数例知られている。栗田op.cit., 図版P3-IIおよび図版269。ただしどちらも初転法輪の行われた鹿野苑を示す鹿が表現されている点がショトラク出土例とは異なる。 ガンダーラでは説法印を結ぶ仏陀像は偏袒右肩に衣をまとうのが通常であるが、少数ながら通肩で説法印を結ぶ例(W. Zwalf, A catalogue of the Gandhara sculpture in the British Museum, vol. 2,London, 1996, pl. 24)が存在する。 福山泰子『アジャンター後期壁画の研究』中央公論出版、2014年、pp. 381-393. はこの壁画をに所蔵される作例(MG18961)などの作例では天蓋の下に坐す弥勒菩薩の周囲に配された頭光を有する人物像が天人と考えられるため、本研究においてもこの主題比定に依拠する。⒃内本和音「ガンダーラにおける「兜率天上の弥勒」への信仰について」『密教図像』31、2012年、⒄大正蔵、一四巻、四一九下~四二〇上。⒅前田龍彦「獅子座」『世界美術大全集東洋編 第15巻中央アジア』小学館、1999年、pp. 305-310。⒆宮治、前掲書、p. 310。⒇内本和音「アフガニスタン・カーピシーの弥勒菩薩の図像とその信仰」『密教図像』33、2014年、5世紀後半のものとする。― 397 ―― 397 ―
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