Akiko of Mikasa (Gakushuin University), Shinya Maezaki (Kyoto Womenʼs University), Masako Yamamoto (Ritsumeikan University), Ryoko Matsuba (SOAS University of London and The British Museum), Jin Matsushima (Mt.Fuji World Heritage Centre, Shizuoka), Gen Adachi (Nishogakusya University), Rossella Menegazzo (Universitá degli Studi di Milano), Yukiko Shirahata ディスカッサント Yoshi Miki (National Museum of Japanese History)◎パネルディスカッション・クロージングリマークスToshio Watanabe (Sainsbury Institute and TRAIN, University of the Arts London), SimonKaner Nicole Rousmaniere, Melanie Trade, Yoshi Miki, Nicole Rousmaniere, Arata Shimao(Gakushuin University)7月15日Hokusai: Beyond the Great Wave(The British Museum)見学3.内容基調報告では、河合がサンフランシスコ講和条約を記念して行われた欧米における日本美術展から説き起こして、欧米の日本美術受容の流れを概観するなかで、米国とヨーロッパにおける日本美術の受容について、前者が「美術」として受け入れたのに対して、後者ではむしろ民俗学的な対象と見る傾向の強かったことを指摘した。ニコル・ルマニエールは、大英博物館における日本ギャラリーの展示の改革について、現代工芸を含めた新たな構想を例示した。その後の議論で、河合は日本美術を展示する際の「間(ま)」の重要性を指摘した。合わせて。日本美術が受容され、展示される文化的コンテクストについての議論となった。続く発表の内容は極めて多岐に渉ったが、発表者が現在属している地域は、イングランド・スコットランド・アイルランド・イタリア・フランス・ドイツ・ポーランド・スイス・チェコスロバキア・ロシアとほぼ欧州全域にわたり、また米国からもハワイを含めての参加者があった。シンポジウム終了後に三日ともに行われた会食のなかでの会話を含めて、中堅・若手研究者の議論の場の提供とネットワーキングという、シンポジウムの基本的な意図は達成された。研究発表の内容は、それぞれの地域における日本美術の受容と研究の歴史、美術館・博物館における展示の様態とコンセプトや国際共同研究はもちろん、日本のアーティストを招いての美術大学のプログラム、伝統文化の普及プロジェクト、日本からの学― 484 ―― 484 ―
元のページ ../index.html#495