【如慶作品】【粉本】に師事した松永貞徳（1571－1654）や木下勝俊（1569－1649）、住吉具慶（1631－1705）らの絵師と交流があったと考えられる北村季吟（1625－1705）の古典文学解釈と文化ネットワークにもより注目していく必要がある。今後、近世源氏絵の場面選択を論じるにあたっては、各々の作品研究はもちろんのこと、源氏絵の場面選択、『源氏物語』と注釈書テキスト研究、作品制作の背景と環境の3つをバランスよく行っていきたい。参考諸作例【光則作品】・白描源氏物語画帖 東京国立博物館・白描源氏物語画帖 アメリカ・フリーア美術館・白描源氏物語画帖 バークコレクション・源氏物語画帖 愛知・徳川美術館・源氏物語画帖 京都・任天堂・伝土佐光則 源氏物語扇面貼交屛風 和泉市久保惣記念美術館・伝土佐光則 源氏物語画帖 根津美術館頃（1652－1662）］・『土佐派絵画資料』のうち源氏物語画帖 京都市立芸術大学芸術資料館・『住吉家粉本類』のうち源氏物語画帖 東京藝術大学大学美術館・ 伝土佐光則筆 源氏物語画帖 着色 根津美術館［正保－承応2年（1644－1653）］・伝住吉如慶筆 源氏物語画帖 着色 個人蔵・ 住吉如慶（土佐）筆 源氏物語画帖 淡彩 サントリー美術館［承応－寛文年間・ 住吉如慶（法橋・住吉）筆 源氏物語画帖 淡彩 大英図書館［寛文3－6年（1663－1666）］・伝住吉如慶筆 源氏物語画帖 淡彩 大阪青山短期大学・伝住吉如慶筆 源氏物語画帖 淡彩 個人蔵・住吉如慶筆 源氏物語扇面画帖 淡彩 早稲田大学図書館（旧九曜文庫）・伝住吉如慶筆 源氏物語扇面画帖 淡彩 チェスター・ビーティー・ライブラリー・伝住吉如慶筆 源氏物語画帖 淡彩 白鶴美術館― 292 ―― 292 ―
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