⒆榊原悟『美の架け橋』121・注338頁、同著『屏風と日本人』(両方とも前掲注⑶)、459頁。⒇19世紀の朝鮮国内では、王室のみならず、民間においても吉祥図の需要が増加した。特に、瑞獣(瑞鳥)のモチーフと吉祥のモチーフが重ね合わせられ、拡散する様子が見られる。LEE (19世紀における宮中瑞獣図の様相と特徴)」『美術Jaeeun「19史学研究』292、2016年12月、83-110頁。― 452 ―― 452 ― 本文に言及していない朝鮮民画の類似作が存在することを知ったので付け加えておきたい。メトロポリタン美術館蔵の筆者不詳「金鶏図」軸装(現状)である。画面の基本構図は図10とほぼ同様であるが、雄鶏が桐の幹に片脚で立っていることが特徴的である。作品の情報は、所蔵先のホームページで検索することができる(https://www.metmuseum.org/art/collection)。所蔵先の作品名は「Golden Cock and Hen」、遺物番号は「19.103.2」である。
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