― 510 ―― 510 ―「設問4.餓鬼の立体像をつくり終えた時、寺院に来た人からはどのような反応があったか。批判はあったか。」に対しては、次の3点が挙げられた。「1.仏道を理解した仏教徒は、(地獄は)自然の業であり、善因善果悪因悪果の結果だと捉える。」「2.中程度の仏教徒は、ほめたり、非難したりする。また批判もする。」「3.仏教徒は、感情のままに笑い、気に入る。」という回答が得られた。さいごに、「設問5.なぜ(現在も)餓鬼の立体像を増設し続けているのか。」に対しては、「あらゆる物事はただ消滅に向かって存在し、あらゆる生き物はただ死に向かって生きている。(ので)古い物は壊れる。技術にしたがい発展させ、形を修復し、色彩を施している。」という回答が得られた。4─2.調査結果(アンケート調査)参拝者に対するアンケート調査では、下記の結果が得られた。なお前述の通り、回答数は180とする。─アンケート対象者についてアンケートを実施した参拝者の年齢は、0~10(1%)、11~20(11%)、21~30(31%)、31~40(26%)、41~50(18%)、51~60(11%)、61~70(4%)、71~80(0%)、81~(0%)であった。ただし、アンケートは組単位で実施したため、複数回答を許可している。また1組あたりの人数は平均して4人であった。最少人数で1人、10人以上で参拝しに来たという回答は14組(7%)であった。─設問1.あなたはどこから来ましたか。最も多かった回答は、「①スパンブリー県内」で26%、そして同率で「②県外:ナコーンパトム県」であった。なお、ワット・パイローンウアの所在地は隣県ナコーンパトムとの県境であるため、両県から足を運ぶ参拝者が同様に多かったと考えられる。また、次いで多かった回答は「②県外:バンコク」で14%であった。他の回答では、ノンタブリー県(7%)、パトゥムターニー県(4%)、カーンチャナブリー県(3%)が続き、いずれも近隣県からの来訪が目立った。─設問2.あなたは誰と来ましたか。最も多かった回答は、「①家族」であり、全体の78%と大きな割合を占めた。次いで多かった回答は「②友人」で10%であった。また同率で「③恋人」も10%であった
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