鹿島美術研究 年報第38号別冊(2021)
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図版出典図1 上海博物館『幽藍神采:元代青花瓷器特集』上海書画出版社、2012、239頁図2 Jessica Harrison-Hall『大英博物館蔵 中国明代陶瓷 上冊』故宮出版社、2014、87頁図3 前掲図2『大英博物館蔵 中国明代陶瓷 上冊』116頁図4 国立故宮博物院『適於心 明代永楽皇帝的瓷器』2018、21頁図5 北京大学考古文博学院等『景徳鎮出土明代御窯瓷器』文物出版社、2009、47頁図6 林莉娜主編『南薫殿 歴代帝后図像(上)』2020、209頁図7 『故宮博物院蔵文物珍品大系 元明漆器』上海科学技術出版社、2006、79頁図8 故宮博物院・景徳鎮市陶瓷考古研究所『明代宣徳御窯瓷器』故宮出版社、2015、105頁図9 前掲図4『適於心 明代永楽皇帝的瓷器』104頁図10 故宮博物院・景徳鎮市陶瓷考古研究所『明代洪武永楽御窯瓷器』故宮出版社、2015、169頁図11 Dick Richards, South-East Asian Ceramics, Oxford University Press, 1995, p70図12 闕碧芬・范金民『明代宮廷織繍史』故宮出版社、2015、239頁図13 『中国国家博物館館蔵文物研究叢書 瓷器巻 明代』上海古籍出版社、2007、60頁図14 国立故宮博物院『故宮成化瓷器精選』2017、173頁図15 『中国・南京市博物館 明王朝王侯貴族文物展』名古屋市博物館、1989、12頁用之。⑾檀上寛『明代海禁=朝貢システムと華夷秩序』(京都大学学術出版会、2013年、361~371頁)では、皇室専用の祭服である冕服と皮弁官服を諸外国に下賜することで、明朝と諸外国の間に擬制的血縁関係を結び、「天下一家」の思想に基づく国際秩序作り上げたと指摘している。報告者は龍文のある磁器も、このような役割を担ったと考える。⑿図13を所蔵する中国国家博物館は、夔龍または香草龍であると説明している(『中国国家博物館館蔵文物研究叢書 瓷器巻 明代』上海古籍出版社、2007年、61頁)。⒀佐藤サアラ「明代官窯における成化闘彩の位置-「天」字銘罐上に見られる龍文様からの考察」(『東洋陶磁』第35号、2006年、47~63頁)では、このタイプの龍がチベット由来であることから、宦官やチベット僧を象徴したと解釈する。⒁伴真一朗「明初における対モンゴル政策と河西におけるサキャ・パンディタのチョルテン再建-漢文・チベット文対訳碑刻、宣徳5年(1430)「重修涼州白塔誌」の歴史的背景」『アジア・アフリカ言語文化研究』84、2012年、39~65頁。⒂杉山清彦「明初のマンチュリア進出と女真人羈縻衛所制」『中世の北東アジアとアイヌ』高志書院、2008年、105~134頁。⒃伴真一朗「アムド・チベット仏教寺院トツァン・ゴンパ(瞿曇寺)のチベット文碑文初考-永楽16年「皇帝勅諭碑」の史料的価値の検討を中心に-」『大谷大学大学院研究紀要』22、189~219頁。⒄何孝栄「明代皇帝崇奉蔵伝仏教浅析」(『中国史研究』2005年第4期、119~137頁)では、明朝皇帝のチベット仏教に対する過度の信奉は、宣徳帝から始まったと指摘している。⒅種字の意味については、種智院大学密教学会編『新梵字大鑑』(法蔵館、2015年)に従い、蘭札体の解読は、林光明『蘭札体梵字入門』(嘉豊出版社、2004年)を参考にした。⒆明代の官窯磁器には、チベット勢力に贈呈したと考えられる器種も一部あるが、そこに書かれている梵字とチベット語は正確である。― 156 ―― 156 ―

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