下郷学海が明和期に大雅に盛んに絵を注文していること、安永2年に従兄の蝶羅と訪問していることは杉本欣久氏の論考により知った。杉本欣久「池大雅の文人性」『古代文化研究』5、黒川古文化研究所、2006年、6頁。大雅を訪問する前後に、俳諧書肆二軒(橘屋、井筒屋)、蝶夢、清水寺、正法寺、東西大谷廟、真葛ヶ原、安井金比羅宮などを巡っている状況は興味深い。 『俳諧新選』は、国文学研究資料館「新日本古典籍総合データベース」にて弘前市弘前図書館 「水流帖」の原本および版本については、丸山猶計「題跋の編纂と池大雅筆『水流帖』の成立謝辞本稿執筆および挿図の画像掲載にあたっては、ご所蔵者様をはじめ、寒河江市教育委員会 大宮富善氏、京都府立山城郷土資料館 伊藤太氏、京都府立丹後郷土資料館 稲穂将士氏、雙林寺 野竿智敬ご住職、飛騨高山まちの博物館 松永英也氏、東京文化財研究所 安永拓世氏、大津市歴史博物館 横谷賢一郎氏、京都市歴史資料館、清水寺(静岡県)にご協力、ご配慮をいただきました。末筆ながら謹んで謝意を申し上げます。巻第五。5:蕪村編『安永三年春帖』。『蕪村全集7』講談社、1995年、70頁。6:蕪村編『安永四年春帖』。上記『蕪村全集7』202頁。7:几董編『続明烏』(安永5年〈1776〉初冬刊か)冬の部。8:田宮橘庵著『東牖子』(享和3年〈1803〉刊)。9:上記「池大雅評伝11」参照。10・11:上記「池大雅評伝11」参照。図版掲載あり。本を参照した。について」『MUSEUM』No. 606、東京国立博物館、2007年、23-61頁に詳しい。― 311 ―― 311 ―
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