注⑴ 志水一行「近世妙心寺派における頂相制作の一例─水谷憬南・中天景団の作例─」『臨済宗妙の情報を収集する必要がある。また、頂相のみならず、仏画をはじめとする多岐の領域の作画を行っている絵師も多く見受けられる。その点、頂相研究に加え、近世絵画史や禅文化史等の多方面の研究においても新たな視点をもたらす可能性を秘めている。本研究では研究対象とする絵師の印章整理までおよばなかった。これまでに確認できた作例をもとに、工房制作の可能性をも視野に入れた印章整理を進めていく所存である。また、絵師・像主・賛者・発注者それぞれの関係にも視点を当て、絵師の活動範囲と当該期の頂相制作におけるネットワークの解明を今後の課題としたい。心寺派教学研究紀要』14、2016年⑵ 前掲注⑴「近世妙心寺派における頂相制作の一例─水谷憬南・中天景団の作例─」⑶ すでに前掲注⑴「近世妙心寺派における頂相制作の一例─水谷憬南・中天景団の作例─」で報告した作例を除き、これまでに図版集や展覧会図録等で紹介されている作例に関しては、作例ごとの注にて図版所載を示した。⑷ 日本書芸院編『書にみる祈りのこころ 山本發次郎コレクション─江戸時代の墨蹟を中心に─』日本書芸院、2005年、24頁⑸ 九州歴史資料館編『筑後 梅林禅寺』〈九州の寺社シリーズ6〉九州歴史資料館、1983年、9・10頁⑹ 前掲注⑸『筑後 梅林禅寺』〈九州の寺社シリーズ6〉9・10頁⑺ 『開創六百年記念 定勝寺写真集』浄戒山定勝禅寺、1988年、22頁⑻ 和歌山県立博物館編『蘆雪潑剌─草堂寺と紀南の至宝─』和歌山県立博物館、2016年、61頁⑼ 前掲注⑻『蘆雪潑剌─草堂寺と紀南の至宝─』61頁⑽ 西村惠信『東嶺和尚年譜』〈近世禅僧伝8〉思文閣出版、1982年、64頁⑾ 前掲注⑻『蘆雪潑剌─草堂寺と紀南の至宝─』61頁⑿ 前掲注⑻『蘆雪潑剌─草堂寺と紀南の至宝─』147頁⒀ 松浦史料博物館に水谷憬南筆「一休宗純像」が伝来している(『什器類目録』松浦史料博物館、1962年、20頁)。本画像の所在については山下善也氏の教示を受けた。⒁ 大屋町史編集委員会編『大屋町史 史料編』養父市、2008年、679頁 本画像の所在については郷司泰仁氏(香雪美術館学芸員)の教示を受けた。⒂ 高津明恭編『選仏寺年表』選仏寺、1985年、45・46・51頁 これらの作品は未調査であり、今後、調査の機会を得たい。⒃ 前掲注⑴「近世妙心寺派における頂相制作の一例─水谷憬南・中天景団の作例─」⒄ すでに前掲注⑴「近世妙心寺派における頂相制作の一例─水谷憬南・中天景団の作例─」で報告した作例を除き、これまでに図版集や展覧会図録等で紹介されている作例に関しては、作例ごとの注にて図版所載を示した。⒅ 岡山県立博物館編『護国山曹源寺』岡山県立博物館、2014年、44頁― 8 ―― 8 ―
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