石川本では天稚彦は「ほんちせいしほさつ」としているが、京大美学本では「ほんちもんしゆ 仙台市博物館蔵「七夕」折本1帖、紙本著色、縦28.7糎、横21.3糎 仙台市博本は、稿者が2002年に実見したところ、本来冊子であったものを折本形式に改装した 大阪府立中之島図書館蔵「七夕」3冊、紙本著色、縦30.0糎、横22.2糎 なお、中之島本の図版〔図2-4〕は大阪府立中之島図書館から提供されたものである。 静嘉堂文庫蔵「七夕物語」3冊、紙本著色、縦30.0糎、横21.1糎 公文教育研究会蔵「七夕物語」1巻、紙本著色、縦26.2糎、横779.6糎 公文A本は、稿者が2001年に実見したところ、本来冊子であったものを絵巻に改装した形跡がみうけられたため、本稿では冊子本として扱う。公文A本の詞書と図の内容はNo. 15「千頭の牛飼育」以降であることから、端本の可能性が高いと思われる。 注⑺前掲の拙稿で述べたが、安城市歴博B本のうち下巻第7段のみは別の絵師の手になること 注⑷前掲拙稿および注⑸前掲拙稿のうち「「天稚彦草子」初期長文系諸本系統の再考」23~42付記作品調査に際して、ご高配を賜り、写真撮影・図版掲載をご許可下さった所蔵者各位をはじめ、本稿執筆にあたりお世話になった方々に厚く御礼申し上げたい。末筆ながら深甚の謝意を表する次第である。形跡がみとめられたため、本稿では冊子本として扱う。なお、仙台市博本には錯簡がある。がうかがえる。ほさつ」、文殊菩薩の化身としている。頁を参照されたい。― 180 ―― 180 ―
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