⒂ メトロポリタン美術館蔵、 JP2597。『鳥居清長作品総目録』(千葉市美術館、2007年)176-2番、⒄ 『絵本吾嬬鏡』も描く、この五百羅漢のコウノトリについては井田太郎「江戸名所を構成するもの」『品川歴史館紀要』第26号、108-111頁において、「型であったかもしれないもの」として取りあげられている。⒁ 錦絵の美人画の背景でも同じことが行われつつあり、詳しくは後考を待ちたい。たとえば礒田湖龍斎描く、藤の花がしだれかかる太鼓橋の上の娘と若衆の柱絵は春信時代さながらの髪型をした早い時期のものと、やや時代がくだったものと2図が確認でき(いずれもボストン美術館蔵、ポルディング・コレクション登録番号21.8387、ビゲロー・コレクション登録番号11.21243)、人気のあった図柄と考えられるが、細長い紙幅に描きこんだ藤と太鼓橋の一部を記号として亀戸天神を示唆する手法が安永期(1772-1780)までには案出されていたことがわかる。⒃ たとえば、つぎのようなサイトで手軽に確認できる。国立国会図書館制作「錦絵でたのしむ江戸の名所 愛宕山」https://www.ndl.go.jp/landmarks/sights/atagoyama/(最終閲覧日2022年10月16日)⒅ ハーバード大学美術館蔵品(1933.4.2825)ボストン美術館蔵品(11.19389)が知られる。前掲千葉市美術館『鳥居清長作品総目録』185-6番にあたり、天明5年(1785)の作と推定されている。天明2年(1782)の刊と推定されている。― 20 ―― 20 ―
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