鹿島美術研究様 年報第39号別冊(2022)
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表 三代広重年表年西暦年齢1深川の船大工・後藤武平の息子として16日本橋の料亭「百川」に養子に入る。17初代広重没(享年61)18重宣、二代広重を襲名。1842185718581859誕生。天保13安政4安政5安政6この間、広重門に入る文久4/元治元1864元治2/慶応元186523・二代広重の甲州行きに同行する。24・初代広重の養女・辰に婿入りする。・二代広重、画号を立祥に改める。慶応2186625・この頃「広重」を襲名する。・パリ万博に「浮世絵画帖」(最終的には額装か)が出品される。立祥(二代広重)参加 慶応3186726慶応4/明治元186827明治2186928・立祥(二代広重)没(享年44)明治3187029明治4187130・清国皇帝へ贈呈品が贈られる。このうちの画帖の制作に携わる。明治5187231・オーストリア帝国皇帝へ贈呈品が贈られる。このうちの画帖の制作に携わる。明治6187332明治7187433明治8187534明治9187635・11月29日、火災で中橋大鋸町4番地の自宅が焼失。・5月13日、両国中村楼における書画会で幹事を務める。・7月1日、両国中村楼における書画会(扇面合 題日本名所之内)で会主を務める。・8月21日~11月30日、上野公園における第1回内国勧業博覧会にて、大倉孫兵衛から「東京名所図」「大日本物産図会」出品。また安藤徳兵衛(芝口3丁目)として名所人物画、山水彩色画(額)を出品。・7月1日、諸国名所、物産図を描いた新吉原の灯籠130基が点灯する。・7月21日、両国中村楼において「珍猫百覧会」の周旋補助をつとめる。明治10187736明治11187837出来事重政「絵本江戸土産第9編」(夏)重政、一笑斎「江戸の華名勝会 せ 二番組 中橋」(二月改)重政「江戸の華名勝会 ふ 五番組 青山」(正月改)重政「江戸の華名勝会 いろは組四十八番目録」重政「商易諸物の大樹」(十二月改)一笑斎重政「東海道五十三駅道中寿吾六」(二月改か)重政「フランス之名医足病療治」(三月改)広重「子供行列遊」(四月改)重政「横浜風景之図」(五月改か)一立斎重政「諸道具寄噂はなし」(十月改)一立斎「金性二月七日卯の刻うけに入酉の年迄七年の間有気也」(十二月改)広重「金性之人有卦ニ入 二月一日」(正月改)広義「流行浮世の写絵」(正月改)一立斎広重「横浜商館之図」(三月改)自笑斎「和漢諸色大角力」広重「幼童遊び子をとろゝ」(二月改)歌重「一人娘にむこ八人」(五月改)歌しげ「子供遊どろ合戦」(七月改)広重「東京名勝図会」広重「大坂兵庫長崎太平海飛脚船問屋 亜国四番社中」広重「横浜商館天主堂ノ図」(閏十月改)一立斎広重「東京名勝図会 目録」立斎広重「北海道新道切開」(二月改)一立斎広重「餘市早発」(二月改)広重「東京自慢名勝八景」(四月改)広重「京高輪海岸蒸気車鉄道ノ図」(正月改)広重「汐留ヨリ横浜迄鉄道開業御乗初諸人拝礼之図」(九月改)広重「東京名勝清涼」広重「東京品川鉄道蒸気車発車之図 」(一月改)広重「東京名所する賀町三ツ井組ハウスの図 」(四月改)広重「東京名所筋違萬代橋図 」(十二月改)広重「東京府下自慢競 」(五月改)広重「東京開化卅六景」広重「東京名所する賀町三ツ井ハウスノ図」広重「東京真景図会」(九月改)広重「東海名所改正道中記」広重「東京開化三十六景」広重/安藤徳兵衛「東京開華名所図絵之内」(五月届)安藤徳兵衛「奥羽御巡幸図会 東京赤坂皇居御出門図」(十月届)安藤徳兵衛「日本地誌略図」安藤徳兵衛「御発輦従新橋ステンシヨン御乗車之図」(一月届)広重/安藤徳兵衛「各隊整列之図」(十一月改届か)広重「東京第弌名所銀座通煉瓦石之図」広重画、仮名垣魯文編「百猫画譜」(三月届)広重/弌立斎(朱文方印)「新撰花鳥尽」広重/安藤徳兵衛「東京名所図会」立斎広重/安藤徳兵衛「大日本物産双録」― 412 ―― 412 ―主要作品・落款※下線の箇所は三代広重以外の人物の出来事を指す画中に記され番付、目録等の記述た所在地・11月、「歳成記」浮世屋絵四郎のうち2段目・6番目に「広重」の記載あり。大鋸町四番地大鋸町四番地・10月16日届「東京懐中案内 二編」「有名の画家」に「京橋弓町 一立齋廣重」の記載あり。・「全国書画集鑒」画の部/浮世画/東京に「安藤廣重」の記載あり。大鋸町四番地芝口三丁目弓町十八番地弓町十八番地

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