⑿ Ibid., pp. 103-109.⒀ジャコモ・フランコの銅版画については以下を参照。P. Perdrizet, “La chasse à la chouette contribution à lʼhistoire de la peinture satirique”, Revue de lʼArt, vol. 22(1907), no. 124, pp. 143-150, esp. 146-147.⑸ C. Ridolfi, Le maraviglie dellʼarte, vol. 1, Venezia 1648, p. 83.⑹財産目録の記述については以下を参照。M. Chiarini, “I quadri della collezione del Principe Ferdinando di Toscana-II”, Paragone, Arte XXVI, n. 303(1975), p. 81. フェルディナンド大公子のコレクションや複製画をめぐる議論にかんしては以下の研究を参考にした。小佐野重利「トスカナ大公国メディチ家のフェルディナンド大公子の絵画収集における複製絵画」、『オリジナルとコピー:16世紀および17世紀における複製画の変遷』、小佐野重利編、浦一章監訳、三元社、2019年、20-55頁。⑾ A. J. Grieco, “From roosters to cocks: Italian Renaissance fowl and sexuality”, Erotic Cultures of Renaissance Italy, S. F. Matthews-Grieco (ed.), Farnham 2010, pp. 89-140.⒁ D. Bindman and H. L. Gates Jr., et al. (eds.), The Image of the Black in Western Art, vol. 3: From せると、スケッチの模写の精度が確認できる。⑶ヴェンドラミン・スケッチの、通称〈月夜の合奏〉はボレニウスの図版番号ではpl. 16a にあたる。〈月夜の合奏 A Concert by Moonlight〉の題名はボレニウスによる。T. Borenius, op. cit., p. 28.⑷アンドレア・ヴェンドラミンの美術品蒐集や没後の美術品の行方については以下を参照。E. Jacobs, “Das Museo Vendramin und die Sammlung Reynst”, Repertorium für Kunstwissenschaft, Bd 46(1925), pp. 15-38.⑺17世紀ヴェネツィアの美術理論家カルロ・リドルフィによるサヴォルド作品にたいする記述が、〈月夜の合奏〉のオリジナル作品を指すのではないかと研究者ボレニウスは洞察している。T. Borenius, op. cit., pp. 28-29. リドルフィは以下のように記している。「人物たちが半身像であらわされた夜の奇想画 un capriccio で、一つの光源にてらされた反射が表される」。C. Ridolfi, op. cit., vol. 1, Venezia 1648, p. 255.⑻模写作品において男性が手にしているのは、楽器ではなくキャリパー(コンパス)と本であることは確認されている。F. Bisogni, et al. (a cura di), Il Palazzo della Provincia a Siena, Roma 1990, p. 120.⑼老人が弦楽器を演奏する表現には老齢のホメロスによる演奏場面などがあり、一七世紀の作例にはこの詩人がもつ楽器としてリラ・ダ・ブラッチョが描かれる場合もある。しかし同楽器を老女が手にする姿はきわめて稀であり、数学的な比例を象徴する弦楽器のなかでも、リラ・ダ・ブラッチョが特別な楽器とみられていたことが関係していると考えられる。Cf. E. Winternitz, Musical Instruments and Their Symbolism in Western Art, London 1967, pp. 40, 150-152. 同楽器は天使と男性(神々をふくむ)によってのみ演奏されたという指摘もある。A. Baldassarre, “Die Lira da braccio im humanistischen Kontext Italiens”, Music in Art, vol. 24(1999), no. 1/2, p. 20. また農民がリラ・ダ・ブラッチョを演奏する例も存在しないと指摘されている。E. Winternitz, op. cit., p. 44.⑽アントニオ・ヴァッリ・ダ・トーディ著『鳥の歌』(1601年出版)やジョヴァンニ・ピエトロ・オリーナ著『鳥小屋、自然についての議論』(1622年出版)などに鳥狩りの様子が銅版画で表され、囮にフクロウを使用する様子も挿図に収められている。―63――63―
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