注⑴ 乙部家コレクションに関する研究は以下の通り。①拙稿「松江藩家老・乙部九郎兵衛の中国絵画コレクションと相見香雨─乙部家「御道具帳」と本屋平蔵「覚」─」『松江市歴史叢書』14号、2021年、②拙稿「「玄奘三蔵取経図」の来歴」『薬師寺』209号、2021年、③拙稿「松江藩家老・乙部家の幕末明治─絵画コレクション〈解体〉の背景─」『松江歴史館研究紀要』10号、2022年､④竹崎宏基「ボストン美術館所蔵の松江藩家老・乙部家旧蔵絵画、その伝来と特質─伝銭選「山茶花図」と伝徐熙「雪柳鷺図」を中心に─」『松江市歴史叢書』15号、2022年、⑤竹崎宏基「松江藩家老・乙部家旧蔵絵画をめぐる諸問題─木挽町狩野家との関わりと「乙部仕立」を中心に─」『松江歴史館研究紀要』10号、2022年 ・逸人画家：小栗宗丹、雪村、周文、玉畹子、洞益、英一蝶、小堀権十郎 ・唐画 ：中渲、海披、聞極、林達、顔輝、舜挙 ・（和画） ：雪舟、雪村、豊信、雲谷、〔竹内〕春山⑶ 「九代目乙部九郎兵衛」『松江藩列士録』第2巻、島根県立図書館、2004年、126-129頁。なお、治郷が3回と少ないのは、乙部家八代可敬が寛政3年（1791）に早世し、当時2歳だった可備が17歳で家督するまで同家への藩主御成がなかったことによる。⑷ 『松江藩列士録』全6巻、島根県立図書館、2004-2006年⑸ 戸田弥七編「雲州公御蔵帳」弌玄庵文庫、1935年⑹ 米澤義光『出雲国大社町・手銭記念館所蔵『大圓庵様御一代記御茶事記』翻刻』能登印刷出版部、2015年。松尾寿監修『宍道町歴史史料集（近世編本陣史料Ⅰ）』宍道町教育委員会、1996年⑺ 三宅秀和ほか11名「「添状控」（狩野養信雅信鑑定控）の紹介と翻刻」『群馬県立女子大学紀要』44号、2023年。なお、第2冊は万延2年（1861）3月までとあるが、同年2月改元のため本稿では「文久元年3月」と記した。⑵ 乙部家文書11-7「御道具帳」記載の唐絵・和画は（注1）拙稿①史料2に翻刻。11-8記載の⑻ 「十代目乙部九郎兵衛可時」『松江藩列士録』第2巻、島根県立図書館、2004年、129-133頁⑼ 弘化4年5月1日、赤坂上屋敷に武田大善大夫（信典）、織田大蔵大輔（信恭）ら高家衆を招いた席に「狩野勝川老」も招待され席画を行っている（出雲国松江松平家文書「御上京一途」一上、十二、国文学研究資料館蔵〔島根県立図書館蔵複写本を利用〕）。また、嘉永6年11月19日にも細越中守（細川斉護）、松平大膳大夫（毛利敬親）と斉貴の食事の席に「狩野勝川老」が同席している（同前「斉貴公定安公御聟養子御隠居御家督御記録」三十二）。⑽ 相見香雨編・翻刻「總門雲煙集」解題、『群芳清玩』第6冊、精芸出版合資会社、1918年⑾ 静嘉堂文庫美術館編刊『仏教の美術』展図録、1999年、100-102頁⑿ 霊雲寺六世政邦宗護が奈良国立博物館への寄託前に附属文書と図像を筆写した控が同寺に残（付記）調査にあたりご高配を賜ったご所蔵者・寄託機関の皆様、作品所在情報の多くを提供いただいた竹崎宏基氏、終始ご助言を賜った玉蟲敏子先生に記して感謝申し上げます。「画掛物」画家名は以下の通り（雪村は重複して登場）。 ・狩野家 ： 古法眼、探幽、安信（永真、牧心斎）、尚信（自適斎）、常信、洞春、岑信、 栄川、伊川法眼、養川、洞雲、永雲、探信、土佐光貞〔ママ〕― 380 ―― 380 ―
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