注⑴ 等澍院の調査は住職の大久保和行氏、副住職の大久保唯行氏のご配意を賜り、児玉正敏氏(様似郷土館館長)、榎本尊氏(様似郷土館学芸員)、小田島賢氏(厚岸町海事記念館学芸員)とともに行った。照光寺の調査は田中祐未氏(北海道博物館学芸員)の情報提供をもとに、住職の瓜田幸生氏のご配意を賜り、塚田直哉氏(上ノ国町教育委員会事務局次長)をはじめとする上ノ国町教育委員会の協力を得て行った。記して感謝を申し上げたい。⑵ 〔表1〕に記載されなかった地域に仏像、仏画が伝来しなかったということではない。例えば留萌地方の苫前町は13世紀前半の作である木造十一面観音立像を所蔵する。明治23年頃、京都から町内の金宝院(現在は廃院)にもたらされた像で、平成8年に町に寄贈、平成19年に北海道指定有形文化財となった。⑶ 須藤隆仙『日本仏教の北限』(教学研究会,1966年,63頁)。⑷ 佐々木馨『北海道仏教史の研究』表27「近世後期に建立された寺院」(北海道大学図書刊行会,⑸ 佐々木馨前掲書、表37「『北海道寺院沿革誌』にみる近代寺院」(348-349頁)。⑹ 道南の例であるため〔表1〕には掲載していないが、明治17年建立の函館市・高野寺の本尊である大日如来坐像(平安時代、重要文化財)は、明治24年に市内に新築移転した際、高野山金剛峯寺大日堂から与えられたものである。参考文献松崎岩穂『上ノ国村史 復刻版』上ノ国町役場,1956年(復刻版刊行1978年)森川不覚『北海道の古仏』1963年藤木義雄『開道百年記念 北海道宗教大鑑』広報,1964年須藤隆仙『日本仏教の北限』教学研究会,1966年宮次男『日本の美術 第271号 六道絵』至文堂,1988年宮本正尊「天融寺所蔵阿弥陀如来立像並びに胎内納入文書について」『北海道印度哲学仏教学会会2004年,244-245頁)。報 第2号』北海道印度哲学仏教学会,1988年,9-16頁佐々木馨『北海道仏教史の研究』北海道大学図書刊行会,2004年九州国立博物館『トピック展示 大涅槃展』2015年北海道立釧路芸術館『祈りの造形 地域の記憶 厚岸・国泰寺の200年』2022年― 418 ―― 418 ―
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