4．過去現在因果経絵断簡A section from the Sutra of Cause and Effect, Past and Present （Kako genzai e inga-kyō）5．高野大師行状絵Pictorial Biography of Kōbō daishi （Kōya daishi gyōjō e）6．化物草紙Tales of Monsters （Bakemono zōshi）41.3×700.3㎝11.4000, Fenollosa-Weld Collection27.9×23.5㎝2014.904, Gift of Sylvan Barnet and William Charles Burto in honor of Anne Nishimura Morse and Samuel Crowell Morse28.3×40.3㎝2014.903, Gift of Sylvan Barnet and William Charles Burto in honor of Anne Nishimura Morse and Samuel Crowell Morse27.3×41.8㎝2014.901, Gift of Sylvan Barnet and William Charles Burto in honor of Anne Nishimura Morse and Samuel Crowell Morse27.1×40.0㎝2015.3136, Museum purchase with funds donated by Sylvan Barnet in memory of William C. Burto27.0×48.1㎝2014.902, Gift of Sylvan Barnet and William Charles Burto in honor of Anne Nishimura Morse and Samuel Crowell Morseり太子と語る、⑵二仙人が太子が去るのを見送る・尼巻子一巻 紙本著色［所見］平治の乱（1159）を主題とする絵巻のうち、乱の発端を描いた三条殿夜討巻にあたる。第一段は、藤原信頼・源義朝の軍勢が後白河上皇の御所・三条殿を襲撃、これを炎上させ、上皇を内裏に遷す経過を描く。第二段は信西邸の焼討について記した詞書のみ。絵巻の成立は13世紀半ばから後半。江戸後期には三河国西端藩本多家が所蔵し、明治に入ってフェノロサの手にわたった。鎌倉時代中期 13世紀掛幅五幅 紙本著色⑴頻王見太子（部分）Attendants of King Bimbisāra⑵問答二仏・六年苦行（部分）Śākyamuni with Brahmin Ascetics［その他］蓋表「新因果経零葉 十九行松永本」⑶六年苦行（部分）Messengers Arrive at the Palace of King Śuddhodana［その他］蓋表「松永本因果経残欠」⑷棄捨苦行（部分）Śākyamuni Before His Enlightenment［その他］蓋裏「筥甲藤村庸軒真筆 □庵」⑸降魔（部分）The Transformation of Mara’s Arrows and The Temptation by Mara’s Daughters［その他］蓋裏「浪華法眼 塊堂英鍳」［所見］鎌倉時代成立の松永家旧蔵本（新因果経）第五巻からの断簡五幅。各幅の場面は次の通り。⑴王が馬を下10832.0×1366.0㎝37.334, Museum of Fine Arts, Boston̶Yamanaka and Company exchange, made possible through the Fenollosa-Weld Collection16.6×917.6㎝58.37, Marshall H. Gould Fund連禅河の畔で苦行する太子、⑶王師と大臣が太子の様子を報告しに王宮に戻る、⑷菩□が歩くと地が振動し青雀がめぐり飛ぶ、⑸魔王の矢は空中に止まり、魔女の誘惑が失敗する。南北朝時代 14世紀巻子一巻 紙本著色［その他］土佐光貞による文化元年（1804）の添状、古筆了仲による明治18年（1885）の添状、古筆家の吟味札、蓋表「高野大師行状繪 壹巻 繪土佐守光顯筆／詞書頓阿法師筆 仁王経法事以下七段繪詞合紙數貳拾四枚」、包布「河田町／本荘奥」［所見］南北朝時代（14世紀）の制作。詞と絵を同一の料紙とすることから、先行本を転写したと思われる。三大寺家旧蔵の十巻本のうち、第七巻に相当する。場面は狩場明神からはじまる。礬水・雲母引きの刷毛目が強い。詞書の墨、絵画の絵の具の剝落が激しく、面貌部は全体にわたって後世の補彩が入る。前半部の曲折する霞の輪郭など、南北朝時代にはじまる稚拙な様式の萌芽を感じさせる。室町時代後期 16世紀巻子一巻 紙本著色［奥書］「此一軸土佐刑部太夫真筆也／明暦三年八月日 探幽斎「探幽」（朱文方印）」［所見］土佐光信周辺で15世紀末から16世紀初頭に制作された小絵。黄土や茶色を多用した淡彩風で寂寞とした風景描写は、光信真筆の「地蔵堂草紙絵巻」（個人蔵）に近い。人物描写も光信風であるが、第二段のように、丸顔で細密に描かれたものは、「石山寺縁起絵巻」第四巻や、「清水寺縁起絵巻」の土佐光茂担当段との共通性を感じさせ、光信工房周辺の有力絵師を想定すべきである。第三段の画中「浜松図屛風」は、旧小坂家本に近い構図を示しており、やまと絵大画面との絵師の共通性を示す。建築物は、一部において五角形の平面となっているなど、やや崩れが看取されるが、「日蓮聖人□画讃」など16世紀にかけて現れる傾向といえる。詞書も、格調があり、後土御門天皇から後柏原天皇の文芸復興サロンにおける、男性公家の関与を想定したい。巻末の極めにある「土佐形部大夫」は、光信と光茂の可能性がある。東京国立博物館所蔵の狩野養信模本（1843）によれば、山城国淀藩稲葉家の旧蔵。
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