ボストン美術館 日本美術総合調査図録 解説篇
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(2- I -178)(2- I -179)(2- I -170)(2- I -175)(2- I -176)(2- I -177)IX 江戸時代狩野派 Later Kano School Paintings狩野養信Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅三幅 絹本著色てあるのか、やや暗い感じの画面になっているが、画面は落ち着いた安定した雰囲気になっている。表装・表具り。狩野養信Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅二幅 絹本墨画なった作品と解される。伝狩野養信Attributed to: Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅一幅 絹本墨画著色172.173.174.百合若大臣猪退治図Minister Yuriwaka Subduing a Boar倣王若水雲龍図Dragons in the Clouds, after Wang Yuan雲龍・猛虎図Dragon and Tiger175.176.177.唐獅子・牡丹図Chinese Lion; Peonies枯木に叭々鳥図Mynah Birds and Bare Trees倣孫君沢楼閣山水図Landscape with Pavilions, after Sun Junze江戸時代 19世紀前半掛幅三幅 絹本著色[落款]各幅に「晴川法眼養信筆」[印章]各幅に「養信之印」(白文方印)[所見]養信の典型的な三幅対作品。いわゆる公用絵として出来栄え優れる。保存もきわめて良好。顔料も上質なり。闘鶏は正月の行事だが、両幅は曲水宴であるので、3月の行事として描いたもののごとし。中幅に桜・桃が描かれているのも3月を示す。狩野養信Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅一幅 絹本著色[落款]「晴川法眼筆」[印章]「狩野」(朱文方内円印)[その他]巻止には「仲哀天皇山狩 素川院筆」との墨書がある。[所見]刀や靴の金泥の下に朱を入れて発色をよくしているようである。主題については後考にまつ。狩野養信Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅一幅 絹本墨画著色[落款]「王若水圖 晴川院法印模」[印章]「養信」(朱文方印)[所見]日本で王若水というと花鳥(宋元風の細かい画風)が多いが、これはそれと異なる珍しい画風なり。狩野養信Kano Seisen’in Osanobu江戸時代 19世紀前半掛幅二幅 絹本墨画[落款]各幅に「晴川法眼養信筆」各124.3×54.7㎝⑴11.6636⑵11.6635⑶11.6634, William Sturgis Bigelow Collection53.3×56.5㎝11.6646, William Sturgis Bigelow Collection49.1×60.3㎝11.6637, William Sturgis Bigelow Collection各103.4×40.8㎝[印章]各幅に「法眼」(朱文重郭方印)[その他]箱書あり。[所見]波濤のフォルムは近代への接近を感じさせる。[落款]各幅に「晴川法眼養信筆」[印章]各幅に「法眼」(朱文重郭方印)[所見]対象を近景に大きく捉えて描いた図。地塗りがし[落款]各幅に「晴川法眼筆」[印章]各幅に「會心齋」(朱文横長方印)[その他]箱書あり(合せ箱)。[所見]筆路に滞るところがない。晩年の晴川院の手に[落款]「晴川法眼筆」[印章]「法眼養信」(白文方印)[その他]箱書あり(合せ箱)。[所見]図中に「孫君澤図」との墨書がある。幾分疑問の102.0×43.8㎝11.4333, Fenollosa-Weld Collection187⑴11.6639⑵11.6638, William Sturgis Bigelow Collection各119.1×45.6㎝⑴11.4336⑵11.4335⑶11.4334, Fenollosa-Weld Collectionはいかにも大名道具らしくみごとである。養信の優作な各115.7×51.2㎝⑴11.6629⑵11.6628, William Sturgis Bigelow Collection残る作品である。

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