ボストン美術館 日本美術総合調査図録 解説篇
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(2- I -341)(2- I -340)(2- I -339)(2- I -336)(2- I -337)(2- I -338)338.339.340.鬼と鍾馗図Boys’ Day Scene唐獅子図屛風Chinese Lions三囲図Mimeguri Shrine on Mukōjima341.342.343.梨花椿瑠璃鳥図Camellias, Pear Blossoms, and Siberian Blue Robins花鳥図Bird and Flowers福禄寿唐子図Fukurokuju, One of the Gods of Good Fortune, and Chinese Children[落款]「狩林陰士朝潮書」[印章]「長煙一空」(朱文方印)[その他]箱書あり。[所見]「岩頭白鷺図」(『日本美術絵画全集16 守景/一蝶』集英社、1978年所載)の印と比較して、「一」の下に彫り残しがある点に若干の疑問が残る。英一蜂(1691〜1760)Hanabusa Ippō江戸時代 18世紀前期掛幅一幅 絹本著色[落款]「英一蜂畫」[印章]「流水間山心⃞知」(朱文円印)佐脇嵩雪(1736〜1804)Sawaki Sūsetsu江戸時代 18世紀後期〜19世紀初期六曲一双 紙本金地墨画[落款]各隻に「左嵩雪畫」[印章]各隻に「百本弍六千回」(朱文方印)[所見]嵩雪は嵩之の子。□飾北斎の「唐獅子図屛風」(東京国立博物館蔵)などと相似た画趣が感じられる。唐獅子の描写、力動感に□れ見事なり。皴法若干粗荒なるも、唐獅子とよく呼応して画面感情を高めている。嵩雪の作は未見だったが優秀な画なり。新島資料館に一蝶落款の「唐獅子図」(大横物)あり。相似た構成の作。(安村)高嵩谷(1730〜1804)Kō Sūkoku江戸時代 18世紀後期〜19世紀初期掛幅一幅 絹本淡彩[落款]「高嵩谷画」[印章]「易知間能」(白文方印)21294.3×39.0㎝11.4217, Fenollosa-Weld Collection98.4×38.2㎝11.8368, William Sturgis Bigelow Collection[所見]一蜂の作品は少なく、資料として大変面白い。資料性を重視したい。但し二代一蜂(?〜1788)の可能性も残るかもしれない。⑴156.5×348.8㎝⑵156.4×349.4㎝⑴11.4370⑵11.4371, Fenollosa-Weld Collection34.0×52.6㎝11.4369, Fenollosa-Weld Collection[その他]箱書あり(合せ箱)。[所見]なかなかの佳作なり。「易知間能」の意味わからず。あるいは「易間能知」と読むべきか。一蝶の原本によるものか。高嵩谷Kō Sūkoku江戸時代 18世紀後期〜19世紀初期掛幅一幅 絹本著色[落款]「樂只齋高嵩谷一雄丹青」[印章]「規矩」(朱文方印)「⃞⃞皆⃞雲弌」(朱文円印)[その他]箱蓋表に「梨花椿瑠璃鳥圖 樂只齋高嵩谷筆」、蓋裏に「英一珪鑒定(印)」との墨書がある。「絹立 梨花椿瑠璃之繪 高嵩谷正筆ニ御座候」の極めあり。[所見]きわめていい作品である。描写もしっかりしている。伝高嵩谷Attributed to: Kō Sūkoku江戸時代 18世紀後期〜19世紀初期掛幅一幅 絹本著色[落款]「高嵩谷畫」[印章]「嵩谷印」(白文長方印)[その他]「戊申秋古昔庵好齋(印)」の箱書がある。[所見]初代嵩谷とすると画風合わず。南蘋風が濃厚である。二代嵩谷(1800〜1875)の可能性が強いように思われる。高嵩谷・高嵩溪(1762〜1817)Kō Sūkoku, Kō Sūkei江戸時代 18世紀後期〜19世紀初期掛幅一幅 絹本著色[印章]「嵩谷」(白文長方印)「嵩溪」(朱文長方印)[その他]箱書あり(合せ箱)。[所見]寿老人と唐子一人を嵩谷が描き、嵩溪が唐子三人を描く。それぞれに印を捺すため、嵩谷印二顆、嵩溪印118.1×42.1㎝11.6688, William Sturgis Bigelow Collection93.2×34.9㎝11.4367, Fenollosa-Weld Collection41.7×53.8㎝11.4368, Fenollosa-Weld Collection三顆となる。資料性の高い作品である。

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