（2-II-51）（2-II-52）（2-II-35）（2-II-37）（2-II-36）49．50．51．百鬼夜行図巻Night Procession of the Hundred Demons四季花鳥図屛風Birds and Flowers of the Four Seasons源氏物語図（若紫・松風）Matsukaze and Wakamurasaki from the Tale of Genji52．53．桜花雉子図・萩鶉図Pheasants and Cherry Blossoms; Quail and Bush Clover源氏物語図（空蝉）Utsusemi from the Tale of Genji28.8×1340.6㎝11.7161, William Sturgis Bigelow Collection⑴140.1×315.8㎝⑵140.6×315.8㎝⑴11.7160⑵11.7159, William Sturgis Bigelow Collection⑴112.9×45.2㎝⑵113.0×45.1㎝［印章］各幅に「廣輝之印」（白文方印）板谷弘延（1820〜59）Itaya Hironobu板谷広寿（1816〜36）Itaya Hirotoshi江戸時代 19世紀前半巻子一巻 紙本墨画淡彩［落款］「桂意廣壽画」（墨書、第10紙）［印章］第1〜第5紙各巻頭「弘延」（朱文方印）第6紙「精意」（白文方内円印）第10紙「精意」（白文方印）［その他］箱なし、筒入り。紙継ぎは十紙。［所見］鳥獣戯画・十二類草子・付喪神草子など古絵巻の図様を翻案して十紙に描いた戯画巻。第1紙より第5紙を板谷弘延、第6紙から第10紙を板谷廣壽が担当した兄弟の合作である。板谷弘延Itaya Hironobu江戸時代 19世紀六曲一双 紙本金地著色［落款］各隻に「桂舟弘延筆」（墨書）［印章］各隻に「桂舟之印」（朱文方印）［その他］屛風の金具に三つ葵の紋がある。［所見］右隻は、右より松、桜、躑躅。水流を隔てて、山吹、牡丹、太湖石、沢潟、燕子花。鳩、金鶏鳥、瑠璃、白鷺。岩は太い線で輪郭どり、やや荒々しい筆で中を描く。山の描き方の筆割れのある輪郭線に特徴。左隻は、右より芙蓉、朝顔、薄、萩、桔□、黄蜀葵。水を隔てて紅梅、籬、菊、藪柑子、椿。遠景に山、紅葉、松。鳥は鴛鴦、鴨、目白、雉子。金雲は花弁形に縁取られ、周囲に金砂子、金泥の霞を配する。葉は墨で輪郭づけられ、土坡を描く線はやや割れた筆で太めである。保存状態が良好で、板谷派の掉尾、弘延の代表作と見なされる。特別な制作背景が推測される。渡辺広輝（1778〜1838）Watanabe Hiroteru江戸時代 19世紀掛幅二幅 絹本墨画淡彩・金泥［落款］各幅に「源廣輝謹画」（墨書）242［その他］箱蓋表に「二幅對 真墨繪 左 若紫 右 松風 廣輝筆」（墨書）とある。［所見］白描画技法で、水墨を主調に暈しを交えて描く。右幅は、若紫の定型図様を描き、赤味を着物の袖や裾、顔などに押さえて付け、屛風や霞に金泥を用いる。左幅は、柳の葉がより細かく写実的に描かれる。人物は薄紅で顔のまわりに隈を付け、それぞれ細かく表情の描き分けをしている。金泥の霞や雲の形が、波濤のように描かれる。桂の院で開かれた□宴の場面と解釈される。両幅とも全体に行き届いた丁寧な作品で、広輝の代表作にあげられる。渡辺広輝Watanabe Hiroteru江戸時代 天保3年（1832）掛幅二幅 絹本著色［落款］各幅に「廣輝畫」（墨書）［印章］各幅に「廣輝之印」（白文方印）［その他］箱蓋裏に「二幅對 左櫻雉 右萩鶉 廣輝筆」（墨書）、蓋裏に「天保三年壬辰秊春朔日」（墨書）、軸の裏左側に「左櫻」（墨書）とある。［所見］右幅は桜花の上を霞で隠し、樹は墨で隈取る。雉子はパターンを用い、羽の赤色の入れ方が粗雑である。左幅の鶉三羽は既成のパターンを組み合わせて描き、雉子に比べて描き方が精密である。水流は墨で波紋線を描き、藍色を線に沿って施す。萩の葉の形を変更した箇所があり、墨の跡が認められる。作者不詳Artist unknown江戸時代 19世紀掛幅一幅 絹本墨画淡彩［その他］箱なし、筒入り。［所見］白描画。唇、女性の衣などに薄い朱を入れる。前景の屋敷の部屋の中で灯火のもと二人の女性が碁を打ち、それを戸の外の男性と稚児が垣間見る。画題は『源氏物語』の「空蟬」で、屋内で碁を打つのが空蟬（手前）と軒端萩、垣間見るのが光源氏と手引きをした空蟬の弟、小君である。表現・技法とも渡辺広輝の源氏絵によく似て⑴11.4556⑵11.4555, Fenollosa-Weld Collection⑴96.2×35.3㎝⑵96.1×35.3㎝⑴11.7167⑵11.7166, William Sturgis Bigelow Collection74.0×31.8㎝11.7129, William Sturgis Bigelow Collectionおり、制作も近いと考えられる。
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